デジアイズ 岩手工場、POSシステムの生産能力が2倍に増強(寺岡精工)

2024年8月7日16:55

寺岡精工のグループ会社であるデジアイズ(岩手県奥州市)は、以前より増設を進めていた岩手工場にPOSシステムを製造する「南西工場」、工場と倉庫の機能を併せ持つ「南工場」が竣工し、3月より本格稼働したと発表した。

デジアイズ 岩手工場 外観(寺岡精工)

デジアイズは、TERAOKAグループの国内最重要生産拠点として、POSシステムや各種計量器、包装機、値付機などの製造を行っており、国内をはじめ世界中に製品を製造・出荷している。

今回、総敷地面積約20,000㎡の広大な土地に「南西工場」と「南工場」を新たに建設した。どちらも場内に「中柱が全くない」特殊工法となっており、生産形態に合わせて柔軟にレイアウトを変更できるほか、物の移動を安全かつ効率的に行うことができ、組立からDirect Store Delivery(ダイレクト ストア デリバリー方式:以下DSD)までの製造工程が効率化され、さらにスピーディーに製品を供給することが可能となった。

DSDとは、組み立てや配線、データ入力やプログラムインストールなどすべてのセッティングを工場で完了させ、直接顧客に届けるTERAOKA独自のシステムだ。DSDの推進により、これまで2回必要だったトラック輸送が1回で済むようになり、輸送による環境負荷も軽減。納品時の設置作業時間も大幅に削減されて、顧客満足度の向上にもつながっている。現在、TERAOKAのPOSシステムの95%はDSDから届けている。

POS工場である「南西工場」の面積は約4,400㎡で、これまでのPOS工場の1.5倍の広さとなり、POSシステム生産能力を2倍に増強した。「南工場」は、過去最大規模の総面積約5,000㎡で、工場と倉庫の機能を併せ持つハイブリット工場であり、短期プロジェクトや増産のための組立スペースを確保しつつ、物の管理と供給をより効率的に行うことが可能だという。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

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