「ラクマ最強鑑定」刷新から1年で約24倍に増加、「基準内」判定は98%以上(楽天ラクマ)

2025年1月28日8:46

楽天グループが運営するフリマアプリの「楽天ラクマ」は、2次流通における偽造品撲滅に貢献することを目的にコメ兵と提携して提供する、商品の検品を依頼することができる「ラクマ最強鑑定」において、刷新から2カ月での利用実績を発表した。

2024年11月の月間利用件数を、2023年11月と比較すると、約24倍に増加した。「楽天ラクマ」では今後も鑑定対象商品を増やし、鑑定利用件数を拡大させていく考えだという。

月間の鑑定利用件数は直近1年で約24倍に増加(楽天ラクマ)

また、「ラクマ最強鑑定」の提供を開始した2024年10月17日~12月31日の期間で「お届け前鑑定」として鑑定した商品の判定結果を比較したところ、「基準内」の取引が98.2%、「基準外」の取引が1.8%という結果だった。「お届け前鑑定」対象商品の「基準内」比率が高い背景には、「楽天ラクマ」では24時間365日の不正出品の検知・パトロールを強化していることなど、プラットフォーマーとしてさまざまな取り組みで売り場の健全性を高めていることが挙げられる。また、鑑定サービスがあることにより、不正な出品への抑止力の1つとなっていることが考えられるそうだ。

「お届け前鑑定」機能を利用したユーザーと利用しなかったユーザーで1商品当たりの平均購入金額を比較した結果、利用したユーザーの方が30%以上高くなることが分かった。「お届け前鑑定」があることによって、より高単価な商品における取引の活性化がみられた。

「ラクマ最強鑑定」を利用した購入者に、リユースのブランド品を「楽天ラクマ」で購入した理由(複数回答可)を聞いたところ、66.5%が「鑑定サービスがあるから」と答え、鑑定を受けられることがリユースのブランド品における購買決定に影響していることが分かった。また、「ラクマ最強鑑定」の良かった点を聞いたところ、「鑑定料が無料」(71.0%)、「不安が払拭された」(51.7%)、「コメ兵の信頼性がある」(47.7%)が上位3つだった。今回、鑑定サービスを「ラクマ最強鑑定」に刷新し「お届け前鑑定」の機能を提供したことによりユーザーから新たに評価された項目は、「鑑定を依頼する手間が掛からない」(45.5%)、「違う商品が届く心配がない」(35.8%)が挙げられた。

出品した商品が「ラクマ最強鑑定」対象商品として取引された出品者に「ラクマ最強鑑定」の良かった点を質問したところ、最も多かった回答は「鑑定料の負担がない」(60.2%)、次いで「購入者に安心して購入してもらえた」(58.0%)だった。「ラクマ最強鑑定」で提供を開始した「お届け前鑑定」機能では出品者が商品を発送するとコメ兵へ自動的に商品を転送し、コメ兵で検品された後に購入者へ届く流れになったことにより、「特に追加の作業なしで鑑定してもらえた」(55.7%)、「すり替えが発生しない」(54.5%)も回答上位に入った。このことから、出品者にとって手間なく鑑定できることや、一定の取引トラブルを回避できることが「お届け前鑑定」機能のメリットとして評価されていることが分かったそうだ。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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