2025年1月31日16:37
unerryとDearOneは、相互のリテール業界・まちづくり領域に向けた「スマホアプリソリューション事業」および「リテールメディア事業」の拡大を図ることを目的として資本業務提携を締結した。
同件がunerryの業績に与える影響は現時点では軽微であり、中長期的に同社の業績の向上につながるものと考えているそうだ。今後の状況により公表すべき事項が生じた場合には速やかに知らせるという。
unerryは、120以上のスマートフォンアプリに対してBeacon Bank SDK(ソフトフェア開発キット)による位置情報技術を提供し、来店計測やチェックイン、プッシュ配信等のone to one マーケティング等ユーザー体験強化や、メディアアプリの広告サービス強化を支援してきた。
DearOneは、スマートフォン黎明期から積み重ねたアプリ開発ノウハウを元に、プッシュ配信機能やクーポン機能をはじめとしたアプリ機能の中から、企業や金融機関・官公庁・自治体が必要とする機能を組み込み公式アプリを開発できる「ModuleApps2.0」を提供しており、これまで共同開発したアプリの累計ダウンロード数は1億を突破している。
2社はリテール業界・まちづくり領域を中心に、これらのプロダクトや営業連携を行うことで、相互のサービスのさらなる普及を目指す。具体的には、unerryが提供するBeacon Bank SDKがDearOneのModuleApps2.0においても標準メニュー化され、より多くのスマホアプリで、位置情報技術を活用したユーザー体験や広告配信機能が利用可能となるそうだ。
unerryはさまざまな企業のリテールメディアサービス構築やメディア強化を支援するとともに、消費財メーカー向けに来店・購買セグメントに基づいた広告配信・購買効果計測サービスを提供している。
DearOneは、リテール企業の公式アプリをアドネットワーク化し、横断的に広告配信ができるリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA(アルタナ)」を展開しており、月間アクティブユーザー(MAU)は約3,300万人(2024年10月時点)に上る。
日本国内の店舗事業者によるリテールメディア市場規模は、2024年の550億円から2028年には1750億円に急速に成長するとされているが、リテールメディアの浸透に伴い、各小売チェーンごとに提供するメディアでは広告規模が小さいことが課題となるケースも増えている。2社はリテールメディアプラットフォームの相互販売を強化することで、複数小売りチェーンの会員に広くリーチでき購買効果が計測できるようリテールメディア事業を強化するという。