2023年2月8日20:47
三菱UFJニコスはこのほど、クレジットカード不正使用被害の抑止を目的に、MUFGカード(三菱UFJカード含む)、DCカード、NICOSカードの不正使用検知システムへのAI(人工知能)導入を決め、PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)によるAIソリューション「PKSHA Security(パークシャ・セキュリティ)」の取り扱いを2023年2月9日から開始する。
今回のシステムは、PKSHA独自のAIアルゴリズムを運用・サポートするSCSKが三菱UFJニコスの不正使用検知システム向けにカスタマイズしたものだ。AIを活用し、日々変化する不正使用の手法を自動で学習し続けることで、最新の手口にも柔軟・スピーディに対応し、不正検知の精度を一層向上させるという。
近年、クレジットカード取引における不正使用の手法は著しく多様化・高度化している。一般社団法人日本クレジット協会(JCA)の2022年12月発表「クレジットカード不正利用被害の発生状況」によると、国内のクレジットカード発行会社の不正使用被害額は2014年以降増加傾向、2021年は過去最悪の330億円、2022年は1-9月累計で309.2億円(前年同期比1.3倍)で推移するなど高止まりが続いている状況だ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト