2013年11月8日18:27
三井住友カードは、シンガポールのGlobal Payments Cloud Pte. Ltd(GPC)および世界各国のVisa・MasterCardの加盟店契約を行うカード会社・金融機関等と連携し、海外へ進出する加盟店のECでのカード決済導入支援を目的とした「グローバルECアクワイアリング支援サービス」の提供を開始した。
「グローバルECアクワイアリング支援サービス」に参加するアクワイアラー(加盟店開拓事業者)は、他国のアクワイアラー各社およびGPCの代表となり、多国籍企業の本国と加盟店契約およびシステム導入等に関する諸条件の交渉を行う窓口となる。これにより、企業側は加盟店契約の交渉・手続きが大幅に合理化される。
また、GPCが提供する決済システムは、GPCのグループ会社であるAlpha Payments Cloud Pte. Ltd(APC)が開発および運用管理を行う。APCは、多通貨決済サービスや不正検知等を含め、最先端の機能をグローバルに利用できる加盟店向け決済システムを提供する。
さらに、多国籍企業が世界共通の売上管理をスムーズに実施できるよう、売上データは、APCのシステムを活用してGPCより、同一のフォーマットで一括提供される。これにより、グローバルに売上管理の合理化が実現可能となり、マーケティングへの有効活用も容易になるという。
日本に本社を置く多国籍企業であれば、三井住友カードが世界各国のアクワイアラーおよびGPCを代表する専用窓口となる。同サービスの世界最初の案件として、三井住友カードはエイチ・アイ・エス(H.I.S.)の海外子会社が運営するECサイトへのカード決済導入を支援している。同サービスを通じ、2013年9月にH.I.S.のイタリア子会社のECサイトにカード決済を導入しており、11月7日には、H.I.S.のオーストリア子会社のECサイトでもカード決済を導入した。また11月中には、スペイン子会社のECサイトでも導入が決定しており、今後もH.I.S.の各国現地法人への拡大を順次進めていくそうだ。