ジュピターショップチャンネル、クレディセゾンと提携し2021年8月にオリジナルカードを発行

2022年4月6日8:00

年会費無料・送料無料を強みに想定以上のペースで会員を獲得

テレビ通販「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネルは2021年8月、クレディセゾンと提携し、初のオリジナルクレジットカードの発行を開始した。既存の顧客を中心にショップチャンネルでの買い物をより楽しんでもらおうと、カードに送料無料、年会費無料などの特典を付けたところ、多くの申し込みが寄せられた。カードの会員数は当初の予想を上回るスピードで伸びている。

顧客にアンケート調査し特典内容を決定
アプリで発行するデジタルカードも選択可能

ジュピターショップチャンネルは1996年に創業し、日本初のショッピング専門チャンネルをスタートさせた。「ショップチャンネルでは、衣類・雑貨や化粧品、家電、食品など多様な商品を24時間紹介しています」(ジュピターショップチャンネル マーケティング本部 マーケティング部長 宇都宮貴吉氏)。商品の買い付けから受注、配送、アフターサービスまでを自社で一元管理しているのが特徴だ。2021年3月末時点の視聴可能世帯数は全国で3,017万世帯に上る。

左からジュピターショップチャンネル マーケティング本部 マーケティング部長
宇都宮貴吉氏と同部 企画第二グループ長 浪花志奈氏

そんな同社がクレディセゾンと提携し、2021年8月に発行したのが「ショップチャンネルカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」だ。高校生を除く18歳以上が対象で、入会金は無料。 特典は、顧客へのアンケート調査を行って内容を検討。(1)ショップチャンネルでの買い物が送料無料、(2)年会費は永久無料、(3)カードの利用金額に応じてポイントが貯まり、500ポイント以上貯まるとショップチャンネルの買い物で使える割引コードを発行、(4)ショップチャンネルでの分割払い利用分はポイント3倍付与――などとした。

これらの特典のうち、ジュピターショップチャンネルが特に強みとして挙げるのが、送料無料、年会費永久無料だ。同部 企画第二グループ長 浪花志奈氏は「お客様の中にはカードを作ることに不安がある方もいらっしゃいますので、当社のどんなお買い物でも送料はかからない、入会後も年会費を永久にいただかないという分かりやすさを大切にしました」と話す。

同社によると、1回の配送につき、Sサイズ660円から3Lサイズ2,750円までの送料がかかる。同社はあらかじめ一定額の送料(いずれも税込で半年間2,420円、1年間4,086円)を支払えば、ほぼ全ての商品の送料が無料となる「送料定額サービス」も展開しているが、 カードに入会すれば、送料を前払いせずとも無料となる。

カードは一般的な「ショップチャンネルカード セゾン」とスマートフォン向け専用アプリ内でデジタルカードを発行し、その日から電子マネー「QUICPay」を利用できる「ショップチャンネルカードDigital セゾン」の2種類から選べる。

ショップチャンネルカード セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード

想定以上の申し込み数を獲得
クレディセゾンとの共同キャンペーンも検討

なぜ同社は自社クレジットカードを発行したのか? 浪花氏は「お客様に経済性のメリットを感じていただき、通販の一番のペインポイントである送料を気にせずにお買い物を楽しんでいただくための手段として、自社クレジットカードの検討を始めました」と話す。提携先として、経済的メリットの還元、提携カード発行の経験が豊富で、ノウハウがあったクレディセゾンを選択した。

カードの発行開始後は、ショップチャンネルの放送での紹介や、配送した商品にチラシや申込書を同封、「送料定額サービス」利用者を対象にしたキャッシュバックキャンペーンを行うなどしてPRしている。その結果、5万件に達するのに数カ月かかると想定していたが、それを上回るペースでカード会員数が増加。放送での紹介を見てカードを申し込み、すぐに買い物に利用する顧客もいるという。

「想定以上のお申し込みをいただけた。今後もさらに伸びると考えています」(浪花氏)

ショップチャンネルでの決済方法は現在、今回のカードを含むクレジットカード、代金引換、auの月々の通信料金と合算して支払う「auかんたん決済」、商品到着後に代金を支払う後払い決済の4種類がある。同社の顧客はほとんどが女性、60~70代が占めていることもあり、代金引換を選択する顧客も多い。

「お客様のお支払いしやすい方法を選んでいただくことが大前提ですので、代金引換も引き続き継続します」(浪花氏)

同社としては、当面はカードの特典を顧客に理解してもらうことに重点を置き、加入を勧めていくという。「まずは安心してご加入いただくという点と、安心してご利用いただくためのサポートをどのように拡充していくのかが優先課題です。将来的には、クレディセゾンとの共同キャンペーンにも取り組んでいきたいです」と力を込めた。

カード決済&リテールサービスの強化書2022より

 

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