2011年3月9日12:32
貸金業法指定信用情報機関であるシー・アイ・シー(CIC)は、2011年2月度における統計の概要をとりまとめた。
登録状況は2011年2月20日時点で同社加盟の貸金業者が登録した「総登録情報量」は、件数で1億7,708万件(前月比0.4%増)、人数で8,100万人(同0.3%増)となった。「残高有り件数」は2,468万件(同0.4%減)、「残高有り人数」は1,470万人(同0.1%減)となっている。なお、「一人当たりの残高有り件数」は前月度同様に1.7件となった。
異動情報件数は621万件(同0.5%増)、人数は437万人(同0.7%増) と前月に比べ増加。「登録残高の合計額」は、前月度より約1,079億円減少(同1.0%減)して10兆5,259億円となり、10カ月連続減少している。なお、「一契約あたりの残高」は前月同様に43万円となっている。残高がある1,470万人の借入件数ごとの登録残高は、すべての借入件数で減少している。一方、登録件数は、借入件数1~2件で横ばいまたは微増し、登録人数は、同1~3件で横ばいまたは微増となった。
総量規制の対象外となる住宅ローンなどの除外件数は18万1,734件(前月比0.5%増)となり、うち約97%が住宅ローン(つなぎ融資を含む)となっている。除外合計残高は1兆7,269億円(同0.9%増)と貸金登録残高10兆5,259億円の約16%を占めた。また、総量規制の例外となる緊急医療費ローンなどの例外件数は49万601件(同3.4%増)となり、借換ローンおよび個人事業主ローンが増加している。例外合計残高は3,393億円(同2.5%増)で、約52%を借換ローンが占めている。
2月度における加入貸金業者から同社への照会件数は、778万件(前月比30.3%増)と大幅に増加。これは、前月度の集計期間に年末年始の休業時期が含まれていることによる大幅減少があったためだと同社ではみている。加入貸金業者数の2月度の状況は、既存会員の貸金業登録が1社あり、退会が2社、貸金業登録返上が3社となった結果、前月から4社減少し369社となったという。