2023年11月22日9:30
住信SBIネット銀行は、同社バンキングアプリおよびBaaS(Banking as a Service)プラットフォームによって提携企業に銀行機能を提供するNEOBANKサービスアプリに、Liquidのオンライン上でのなりすまし不正を防止する当人認証サービス「LIQUID Auth(リキッドオース)」を導入したと発表した。
昨今増加している特殊詐欺において、架空の口座や他人名義の口座が犯罪収益の受け皿として不正に利用され、組織的に行われるマネーロンダリングが大きな社会問題となっている。一般社団法人全国銀行協会の「口座不正利用」に関するアンケート結果によると、会員の金融機関が不正口座に対して行った利用停止、強制解約等の件数は、2021年度は約5.4万件、2022年度で約7.6万件と年々増加傾向にある。住信SBIネット銀行としては、被害者から得た犯罪収益が金融機関を通じて犯罪者に移転されていることは看過できない問題であると考えており、このほど、口座開設時、口座開設後の不正売買・不正利用を抑止すべく、「LIQUID Auth」を導入する運びとなった。
これにより、同社バンキングアプリおよび各NEOBANKアプリを通じて口座の開設・利用時、従来のオンラインによる本人確認(LIQUID eKYC)に加え、デジタル当人認証を行うことで、口座開設者が本人であることを照合することが可能となり、不正利用の抑止に向けた対策を強化していく。
「LIQUID Auth」はスマホ端末を用いた所持認証手段の端末認証およびFIDO認証のほか、本人確認サービスの「LIQUID eKYC」と連携して身元確認済みの顔データを用いて顔認証を行う「Auth Face」など適材適所で使い分けられる一連の認証手段を提供する点が特徴だという。身元確認済みの顔データを事後に改ざんすることは極めて困難であるため、万が一パスワードやスマホ端末など他の認証情報が詐取されても、なりすまし不正防止ができるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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