2024年3月13日8:00
さまざまなポイントサービスが世の中にひしめく昨今、サービス間の競争が熾烈化している。ポイント利用件数やユーザー数が増加を続ける一方で、ユーザーの3割は「貯めてはいるものの活用できていないポイントがある」と感じている。では、自社ポイントの活用度を高めるにはどうすればいいのか――? 多様なポイントとの交換が可能なプラットフォーム型サービス「ポイント・コンセント」を提供するジー・プランに、ポイントマーケティングの現状や今後の可能性について取材した。
全国で使える共通ポイントと交換可能にすることで
自社ポイントの魅力が向上
世の中には実に多くのポイントサービスが存在している。ポイントプラットフォーム事業などを展開するジー・プランが実施した調査によると、ユーザーが日常的に貯めたり使ったりしているポイントの種類は、平均で1人当たり3種。獲得ポイント数は1人当たり年間平均2万5,000ポイントで、1ポイント=1円で換算すると2万5,000円分に相当、1種当たり8,000円超となる計算だ。
ところが一方、このポイントユーザーのうち3割は「貯めてはいるものの活用できていないポイントがある」と回答、ポイントに対する不満を表明している。ユーザーの不満の最大の要因は、せっかく貯めたポイントを有効に使えないことにある。
ジー・プランでは150種以上のポイントプログラムをつなぐプラットフォームを構築し、自社ポイントを日本全国で使える共通ポイントなどと交換できるサービス「ポイント・コンセント」を提供。これを通じて、企業のポイントサービスの利便性向上を支援。2022年実績で年間300億円のポイント交換に対応してきた。
ポイント交換サービス利用経験者は75%
5大共通ポイントへの交換が8割を占める
ジー・プランが2023年1月27日~1月30日まで外部に委託して行ったユーザー調査によると、ポイント交換サービスを「よく利用している」人は23.4%。「たまに利用している」の40.2%、「過去に利用したことはある」の10.9%と合わせると、利用経験者は全体の4分の3に上る。ちなみにジー・プランのポイント交換サービス「ポイント・コンセント」におけるポイント交換量は、ここ数年2ケタ成長を続けている。
前述の調査で「最もよく貯めているポイント」として挙げられたのは、楽天ポイント(40.5%)、dポイント(12.8%)、PayPayポイント(12.1%)、次いでPontaの順に多く、Tポイントを含めた5大共通ポイントで8割以上を占める。
支持されるポイント種別は、地域や年代などによっても違いがある。たとえばWAONやnanacoなど流通系のポイントは、それらが使える店舗近隣のエリアで強みを発揮する。一方、リアル店舗との密着性が比較的希薄なPayPayは、ユーザーの居住地域や年代にかかわらず、キャッシュレス決済普及のスピードと連動するかたちで着々と利用が増加、シェアを拡大しつつある。ジー・プラン プラットフォームビジネス部 田中裕章氏は「企業ごとの戦略、ポイント施策に応じて、ポイント・コンセントのラインナップも交換量も異なります」と説明する。
メーカーがポイントマーケティングを積極採用
ポイントをフックに顧客とのコミュニケーションを強化
「ポイント・コンセント」導入企業のプロフィールは実にさまざま。「業種業態を絞り切れないのが今のトレンド」(田中氏)だという。
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