2024年7月23日15:14
NTTデータは、2024年7月より法人向けインターネットバンキング「AnserBizSOL」にて長期間の入出金明細を参照可能な「デジタル法人通帳」を提供開始する。ファーストユーザーとして、りそなグループのりそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、および静岡銀行が2024年7月より利用を開始した。
デジタル法人通帳は、最長10年間の取引明細を普段使い慣れたインターネットバンキングの画面で照会ができ、PDF、CSV形式のダウンロードも可能だ。また、紙通帳の余白にメモをするイメージで明細ごとにメモを行うことも可能であり、利用企業においては、経理業務にかかる作業時間とそれに伴うコストの削減が見込めるという(1企業1か月あたり1,700円程度削減)。
金融機関においては同サービスおよび現在検討中の法人対面認証サービス等の導入を機に紙通帳からの切り替えを進めた場合、印紙税(紙通帳を廃止した場合、3万口座で年間600万円の削減)や通帳発行・記帳にかかる事務コストの削減が期待できる。
これまでAnserBizSOLでは厳格なセキュリティ基準や長年の運用ノウハウにより振込や明細照会機能等を安心・安全に提供してきたという。今後は認証機能の利用シーン拡大や、データ連携強化を行うことで、事務削減に資する多様なサービスラインナップを拡充し、“法人のデジタル店舗”として金融機関や企業の事務削減、デジタル化による生産性向上につなげる。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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