2024年8月22日10:51
Sansanの「Bill One」では、20〜50代の会社員1000名を対象に「経費精算業務に関する実態調査」を実施した。
同調査の結果、会社員の7割以上が立替経費精算に「精算処理が面倒」「領収書の管理が面倒」といった課題を感じていることが分かった。さらに、立替経費の精算業務が、通常業務の妨げになっていると回答した人は約半数にのぼることも明らかとなり、業務における負担となっていることが分かったそうだ。
具体的に、20〜50代の会社員1000名に対し、立替経費に課題を感じているか聞いたところ、72.8%が「課題を感じている」と回答した。
立替経費に課題を感じていると回答した人を対象に、その理由を聞いたところ、最も多かったのが「精算処理が面倒」(33.9%)、次いで「領収書の管理が面倒」(31.4%)となった。
続けて、「精算処理が面倒」と回答した人に対し、具体的に面倒だと感じる処理を聞いたところ、「システム上で手入力する」(46.6%)が最も多く、次いで「システム上で領収書やレシートをアップロードする」(41.3%)、「領収書やレシートに上長の承認印をもらう」(33.3%)となった。
立替経費の精算業務が、通常業務の妨げになっているかを聞いたところ、46.2%が「通常業務の妨げになっている」と回答した。
また、年代別にみると、20代が62.0%と最も高くなっており、年代が上がるごとに割合が減少している。
毎月の業務における立替業務の件数が、年代別でみると、20代の平均28.4件が最も高くなっているため、通常業務における負荷の割合が高いことが伺えるそうだ。
また、経費を立て替えたものの、精算申請をせずに自腹で経費を支払った経験があるか聞いたところ、52.2%が「経験がある」と回答している。
続けて、自腹を経験したことがある人を対象に、その理由を聞いたところ、最も多かったのは「精算処理が面倒だから申請しなかった」(40.8%)、次いで「精算処理を忘れていた」(33.9%)、「領収書を紛失した」(31.2%)となった。
また、自社において、社員が経費を不正利用した噂を見聞きしたことがあるか聞いたところ、37.1%が「見聞きしたことがある」と回答した。
具体的には「私的利用の接待費を、会社費用として申請」(50代/製造業)、「金券ショップで新幹線チケットを買って、定価分を請求」(40代/金融業)、「オフィスチェア買い替え2脚と申請して、実は家のソファを買っていた」(40代/製造業)といった回答が寄せられた。
なお、同調査では、「あなた会社で法人カードを利用していますか」と聞いたところ、利用しているが45.0%、利用していないが43.6%、わからないが11.4%となった。約半数が法人カードを利用しているという結果だ。
また、「あなたの会社では、法人カードをどのように運用していますか」を聞いたところ、自部署や総務、経理などが社内共有用のカードを所持し、「必要に応じて社員に都度カードを貸与している」が42.0%、「役員など一部の社員のみが個人のカードを所持している」が28.4%、「社員の全員もしくは大半が個人のカードを所持している」が21.8%の順となった。
社員の全員(または大半)が個人カードを使っている企業は全体の1割程度という結果だった。