2024年9月3日13:48
ソニーグループのSony Block Solutions Labsは、Web3の基盤となるインフラネットワークであるブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を開発した。今後、一般公開に向けて検討を進めるとともに、ソニュームが誰もが日常的に使用できるインフラとなるよう、ソニーグループ内のさまざまな事業やIP等も活用しながら新たなサービス創出を目指す。
Sony Block Solutions Labsは、ソニュームの提供に向けた検討を進めていく。ソニュームは、参加者を限定せず、誰もが参加できるオープンなネットワークを持つパブリックブロックチェーンだという。Web3の基盤インフラであるブロックチェーンを開発することで、部分的なサービス提供に終結せず、インフラからアプリケーションレイヤーまで包括的にWeb3ソリューションを提供することが可能となるそうだ。
エンドユーザーは、ソニュームのネットワークに対応しているアプリケーションを通じてソニュームにアクセスし、各アプリが提供するWeb3ゲームやNFTを売買するマーケットプレイスのほか、エンタテインメント関連のサービスなどを利用できるようになる。ブロックチェーン技術の活用により、アプリでの活動履歴は分散的かつ、従来のインターネットと比較してより自己主権的に管理される。各アプリは、ウォレットからアクセスすることで利用できる。
ソニュームで使用できるアプリとして、ソニュームに今後対応する既存のWeb3サービスのアプリに加えて、ソニーグループ内の事業と連携した新しいサービスを検討する。Web3サービスを利用したことのない人々の興味も喚起できるユースケースの創出や、Web3の技術によってクリエイターのクリエイティビティの拡張やファンコミュニティーへのエンゲージメント強化のサポートに取り組む。具体的には、クリエイターにより創出されたクリエイティブの権利保護やクリエイターやファンを支援するための収益還元の新しい仕組み、デジタルとリアルを横断してクリエイターが活躍できる場に関しての検討を進める。
ソニュームを利用する開発者やクリエイター向けには、操作がしやすく、効率的、かつコスト効果に優れたツールと環境を提供する。また、アプリの開発者向けのソニュームの「テストネット」を近日中に公開予定だ。このテストネットは、ソニュームの技術を活用したアプリ開発をソニーグループ内外の開発者と共創することを目的とするもの。今後、テストネットで開発されたアプリとともに「メインネット」の一般公開に向けて検討を進めていく。メインネットにより、ユーザーは各種アプリに自由にアクセスし、Web3サービスを利用することが可能となる。
さらに、ソニーグループのS.BLOXが運営する暗号資産取引サービスなどのWeb3アセットも活用し、ソニーグループが展開する事業やIPと連携した付加価値をソリューションに乗せることで、今までWeb3に触れる機会がなかった人々も日常的に使用できるユースケースを創出し、Web3サービスが人々の日常に浸透する世界の構築を目指す。
この記事の著者
Finance News Navi編集部
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