環境配慮型店舗の金沢小坂店を移転オープン(壱番屋)

2024年10月8日11:45

カレーハウスCoCo 壱番屋を運営する壱番屋(愛知県一宮市)は、業態初の環境配慮型店舗として2024 年10 月7 日に金沢小坂店(石川県金沢市)を移転オープンした。

壱番屋は、2030 年までの目標である「壱番屋長期ビジョン2030」の重点項目の1つとして、「環境にやさしい取り組み」を推進することを掲げ、地球環境への負荷低減を目指している。これまでにも、直営店への太陽光発電やCO2 フリー電気の導入、廃食油の100%リサイクル、石油由来プラスチックの削減など、さまざまな取り組みを店舗へ導入してきた。

ココイチ初の環境配慮型店舗「金沢小坂店」の外観。敷地内の緑化も行い、緑を感じながら食事を楽しんでもらえる外構デザイン。駐車場には再生技術を使った環境にやさしいアスファルトを使用(壱番屋)

金沢小坂店は、こうした環境への取り組みをより一層加速するためのモデル店舗としての役割を担っている。

主な取り組みとして、店舗のCO2排出量を約60%削減。太陽光発電の導入により、電気使用量の約10%をまかなうという。また、遮熱シートや複層ガラス、空調循環装置などの導入により空調使用量を抑制する。

さらに、店舗新築時のCO2 排出量を約29トン削減。木造建築の採用に加え、外壁に国産木材の端材を原材料とした「オフセットサイディング」を採用した。

また、節水型機器の導入により、水の使用量を年間約10%削減。生ごみ処理機の導入により、廃棄する生ごみをゼロにするそうだ。

新築時のCO2 削減効果が大きい木造建築、継続的なCO2 削減に寄与する太陽光発電については、今後も条件の合う店舗へ導入していく考えで、すでに今期出店する新店への導入を予定している。その他の取り組みについても、 導入効果などの検証を行ったうえで既存店・新店への展開を検討し、より環境負荷の低い店舗づくりに取り組んでいく方針だ。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

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