2012年8月21日9:00
柳の下にはドジョウは何匹いるのだろうか。サンフランシスコに本拠を構えるタップベースは、スマートフォンを利用した加盟店向けのカード決済端末ソリューションと、利用者向けのウォレットを発表した。
加盟店向けのカード決済ソリューションはタップペイ(TapPay)で、スマートフォンのオーディオジャックにつけて使う。SquareのカードリーダやPayPalヒアと同じしくみ。
競合他社とちがうところは、商品やサービスの在庫情報にアクセスする機能や、プライスタグを読込めるバーコードスキャナと統合する機能、そして請求書やレシートを生成する機能である。
消費者向けのウォレットは、タップウォレット(TapWallet)と命名。事前にクレジットカードやデビットカードを登録して使う。加盟店から請求書が送られてくると、登録したカードをタップする。自動的にカード番号を入力してくれるので、署名して送信ボタンを押す。
加盟店はこの情報を受取ると、レシートを自動的に返信する。一連のフローはタップベースのシステムで処理される。
先週スターバックスと戦略提携したSquareは、企業価値を一気に高めた。タップベースはこの分野で先行するSquareやIntuit、PayPalに勝てるのか。ドジョウはそう何匹もいないように思うのだが。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。