2012年11月14日9:00
トラベラーズチェックといえばトーマスクックというくらい、かつて旅行小切手業界の雄としてトーマスクックは君臨していた。
しかし、紙の旅行小切手の不便さと、それにかわるカードの普及で、市場は衰退の一途をたどっている。インドのトーマスクックは、マスターカードと提携。プリペイドカードを発行することになった。
プリペイドカードの名称は、ボーダレスプリペイドカード。インドで初のノンバンクが発行するプリペイドカードとなる。為替交換機能をもつトラベルカードだ。
1枚のカードに8種類の通貨を入れられる。米ドル、英ポンド、ユーロ、豪州ドル、カナダドル、スイスフラン、シンガポールドル、そして日本円だ。
インド人の海外への旅行者は、2015年までに2,200万人になると予測されている。年率12%の増加だ。カードはIC対応で、取引きの際にはPINが要求される。セキュリティ確保のためだ。
小切手からプリペイドカードへ。海外旅行者にはプリペイドカードが必須アイテムになってきた。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。