2025年3月4日8:30
USEN FinTech(旧ネットムーブ)は、クレジットカード、電子マネー、QRコードなどあらゆるキャッシュレス決済に対応するとともに、「Spayd OEM」では“必要なものを必要なだけ”をコンセプトにお客様の要望や現況をヒアリングしたうえで、端末管理システムのみの利用や決済センターのみの提供などが可能です。同社はUSEN&U-NEXT GROUPの事業会社となり社名をネットムーブからUSEN FinTechへと改め、同グループのPOSレジ、金融サービス事業の成長に向けても重要な役割を担います。その成長を支えるのがPAXの決済端末「A920」や「A920MAX」です。(決済・金融・流通サービスの強化書2025【PR】)
[対談参加者]
USEN FinTech:ペイメント事業部 セールスデベロップメントチーム 高橋賢治氏
USEN FinTech:ペイメント事業部 プロダクト開発チームマネージャー 高見澤光氏
Pax Japan:技術開発本部・製品戦略本部・営業マーケティング本部
「必要なものを必要なだけ」がコンセプト
「Spayd OEM」の魅力とは
高橋:ネットムーブは、決済システムをお客様に提供しており、20年以上、決済センターの運営実績があります。非対面決済の領域から事業が始まり、その後「SaAT ポケレジ」という名前で対面決済サービスを開始しました。徐々に対面決済のOEMに力を入れ、今では非対面のそれと同規模まで事業は成長しました。大きな転換点は、5年前、住信SBIネット銀行のグループに参入したことです。そこでも様々な変化がありましたが、さらに昨年12月、USEN&U-NEXT GROUPに加わることとなりました。そして、2025年3月からUSEN FinTechへ社名を変更し、新たなスタートを切りました。
⾼⾒澤:「SaAT ポケレジ」は、『シンプル、スピーディ、セーフティ』というコンセプトを掲げて2020年より「Spayd(スペイド)」という名称でリブランディングを行いました。最新のオールインワン型の「Spayd Terminal」でもこのコンセプトを引き継ぎ、あらゆる決済に対応できる決済アプリとして、お客様がより使いやすく安定して使用できるサービスを開発しています。
高橋:USEN FinTechの「OEM」とは、サービスをコンポーネント単位で提供できることが特長になっています。例えば、決済ゲートウェイ、決済アプリケーション、決済端末など、決まりきったパッケージではなく、お客様の声に合わせて必要な要素を抽出して、カタチにしていくのがUSEN FinTechの「OEM」と言えます。
PAX製オールインワン決済端末
「A920」採用の背景
高橋:市場では、mPOSだけでは応えられないニーズが生まれ始めたため、2020年頃からオールインワン端末の積極的な検討を始めました。海外ベンダーを中心に、価格、品質、デザイン、使いやすさはもちろん、「開発の容易さ」「保守の手厚さ」に重点を置いて検討した中で、最終的にPAXの「A920」を選んだ理由の1つは、開発フェーズにとどまらない運用サポートの充実が決め手といえます。
⾼⾒澤:開発者の視点では、海外ベンダーでありながらコミュニケーションがスムーズな点も魅力でした。また「PPN(Pax Partner Network:ソフトウェア開発時の技術サポートのためのクラウド・ポータル)」では、PAX本部の技術スタッフに対してタイムリーにコミュニケーションを取れる点も利点でした。リファレンスやデモが非常に豊富で、「A920」導入時に手を動かしながら動作の確認を進めることができたことも、本端末を採用する上でプラスの判断材料となりました。
PAX(製品):「PPN」側では、日本の実態(加盟店での運用の実状、電子マネー要件など)を把握しづらいこと、またやりとりが英語なので、それらの点はPax Japanがサポートしています。「PPN」を最大限に活用し、問題解決の1つの手段として上手に利用いただけていると感じています。
開発におけるAndroid OSベース
「A920」の魅力とは
⾼⾒澤:「A920」はAndroid OSベースであり、基本的にはAndroidのネイティブアプリケーションと同様のため開発をスムーズに行うことができました。NeptuneLite API(PAX端末の基本的なハードウェアを制御するためのAPI)により、端末の制御やカスタマイズも容易に行うことができました。決済処理のコア部分に関してはデモのソースコードがあったため、十分に構造を理解した上で自分たちのアプリに組み込むことができ、Android OSベースの開発で良かったと思います。
PAX(技術):貴社との開発フェーズにおいて、Spaydサービスのコンセプトである『シンプル、スピーディ、セーフティ』をとても感じられました。例えば、プラットフォーム開発におけるPaydroid(Android OSをベースに決済端末用にカスタマイズしたPAX独自のOS)の改善に向けたアドバイス、NeptuneLite APIの拡張依頼など、使いやすさにフォーカスして、細部に渡ってディテールを確認する姿勢にとても好感を持ちました。今後も新規の要件や要望をもとに、プラットフォームへの積極的な反映と更なる進化に挑戦したいと思っています。
「A920」導入のインパクトと
未来への展望
高橋:「A920」の導入実績は年々伸長していて、特に「デザインが良い」という声を聞きます。我々のお客様には飲食店が多く、様々なレジのパターンがある中「A920」は見た目も白でシンプル。どんなレジ周りでも邪魔にならず、見栄えの良い端末として評価いただいています。また、催事でも利用いただきますが、炎天下であってもハードウェアとして耐えられる仕様になっている点も高評価です。加えて「A920」の故障率は本当に少ない。
PAX(営業):現時点で「A920MAX」は準備段階であり、今後、新規案件の増加に伴い想定しない問題が発生するかもしれません。一方で、これまで貴社と築いてきた関係性と積み上げてきた知見を活かして、一緒に乗り越えて行きたいですね。
高橋: USEN&U-NEXT GROUPに参画したことで、今後はグループシナジーを活かし、新生USEN FinTechだからこそできる提案を行なっていきます。また、新たなPAX端末の採用と活用を進めながら、旧ネットムーブではできなかったサービスの創造を通じて、新たなお客様にもアプローチしていきたいです。
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