2015年11月12日14:57
大日本印刷(DNP)は、「DNP集客アプリ作成サービス PASSMART(パスマート)」に、アプリのユーザーの来店回数に応じて、割引や景品等のクーポンと引き換えられる“チェックイン機能”を追加したと発表した。また、英語、中国語、韓国語、ヒンディー語、アラビア語などのさまざまな言語に対応可能とし、訪日外国人向けの機能も強化した。
DNPは、O2O(Online to Offline)サービスによって集客増を図りたい店舗や企業に対し、スマートフォン用アプリの作成や運用に必要なサーバーが利用できるクラウド型プラットフォーム「PASSMART」を2013年11月から提供している。同サービスは、比較的短期間・低コストでスマートフォン向けO2Oサービスが導入できることから、すでにスーパーマーケット、ドラッグストア、飲食店、レジャー施設などを運営する企業で採用されている。また、2014年4月にはネットチラシをアプリに配信できる機能を追加し、同年11月には、ポイントサービスとの連携機能とWebサイト上でのアンケート実施機能を追加した。
新機能のチェックイン機能は、店舗のアプリを使用している生活者が来店すると、来店ポイント付与や来店回数に応じた割引や景品等のクーポンと引き換えられる機能となる。来店したことを確認するチェックインの方法は、GPS(全地球測位システム)やBeacon(発信機)の位置情報から自動的に行う方法と、二次元コードを読み取る方法から、ユーザーが選択可能だ。チェックインが成功すると、お得な情報やポイントやクーポンなどが配信される。
多言語対応では、英語、中国語、韓国語、ヒンディー語、アラビア語などさまざまな言語のアプリが作成できる。日本に長期滞在して常時アプリを利用する外国人だけでなく、インバウンド対応として一定期間だけ日本の店舗を利用する訪日外国人などに対しても、チェックイン機能を利用したイベントなどを展開できるという。
「PASSMART スタンダードプラン」の価格は、初期費用150万円から、月額利用料30万円からとなる。今後DNPは、スーパーマーケットやドラッグストアなどの流通小売やサービス業、直営店を持つメーカーなど、生活者と接する拠点を持つ企業を中心にPASSMART関連のサービスを提供し、2016年度で5億円の売上を目指す。