2014年5月15日14:11
Tポイント・ジャパン(TPJ)とヤフー(Yahoo!JAPAN)は、2014年5月18日から、東京都世田谷区祖師谷の3つの商店街にて、共通ポイントサービスである「Tポイント」を用いた地域活性の取り組みを開始すると発表した。
同取り組みは、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅周辺の3つの商店街(祖師谷みなみ商店街、祖師谷商店街、祖師谷昇進会商店街)で構成される、通称“ウルトラマン商店街”に「Tポイント」を導入し、集客に課題を抱える商店街の活性化につなげる狙いがある。また同時に、祖師谷周辺の3商店街をモデルケースとして、「Tポイント」を活用した地域活性化のビジネスモデルの構築のため、TPJとYahoo! JAPANが地域商店街と連携する初の試みとなる。開始当初の提携店舗数は41店舗となり、順次拡大していく予定だ。
具体的には、「Tポイント」導入に賛同した各店舗に、専用のカードリーダーとタブレット端末をセットにしたTポイント専用端末「T-UNIT3」を設置し、商店街利用客が「Tカード」を提示して買い物をすると「Tポイント」が貯まって使えるほか、さまざまな特典が得られる仕組みを提供するという。祖師谷商店街と連携する理由としては、T会員比率の全国平均は38%だが、祖師谷エリアの近隣居住者のT会員比率は約70%と、他の地域と比べて多いことにあり、「Tポイント」を活用した地域活性モデルの検証に最適であると判断したそうだ。
Yahoo! JAPANでは、商店街向けのスマートフォンアプリ「Y!トク from Yahoo! JAPAN(仮称)」を新たに開発し、7月1日に提供を開始する予定だ。商店街利用客は同アプリをインストールすることで、「Tポイント」を貯めるごとに「くじ」をひけたり、プレゼントがもらえる「スタンプ」を得られるという。インストールしたアプリは、「くじ」や「スタンプ」を得るために都度起動する必要がなく、「Tカード」を提示しての買い物の際に、自動で利用者のアプリに反映する仕様となる。
店舗は利用客の来店や来店実績をもとに、アプリを通じてイベント情報やクーポン、セール情報を発信できるようになり、タイミングを逸することなく効率的な集客が見込めるという。
さらに今後、利用客の買い物体験をより充実させる手段として、近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様のひとつであるBLE(Bluetooth Low Energy)を応用した販促施策等を検討しており、同技術を商用化するための実験も行う予定だ。
今回、同取り組みの開始を記念して、5月18日~6月15日の期間で、提携店全店において、「Tポイント」3倍キャンペーンを実施。さらに6月1日には、「Tカード」や商店街で使えるクーポンチラシを配布するイベントを開催するという。