2010年9月15日11:41
大日本印刷(DNP)は9月15日から、FeliCa対応携帯電話(おサイフケータイ)に画像や音楽、デコメアニメテンプレートなどのコンテンツを配信するリーダライタ「PetitPorta Plus(プチポルタプラス)」を販売すると発表した。
DNPは2007年8月から「プチポルタ」を販売している。同サービスでは、リーダライタからおサイフケータイにURLを送信するが、一部の生活者から「URLを入手してもサイトにアクセスしてコンテンツをダウンロードするのが面倒」などの声が寄せられていたという。プチポルタプラスでは、おサイフケータイをリーダライタにかざすことで、静止画や動画のほか、デコメアニメテンプレートや着メロ、電話帳などのコンテンツを取得できる。おサイフケータイに専用アプリケーションをダウンロードするなどの特別な設定は不要で、機種によって異なる動画などのフォーマットにも自動で対応するという。
店頭においては、パソコンやネットワークへの接続が不要なスタンドアロンで利用できる。また配信用コンテンツの登録は、プチポルタプラスをパソコンに接続し、専用の管理ソフトを利用することで簡単に行えるという。さらに、プチポルタプラスに蓄積した利用履歴をマーケティングに活用することも可能だ。
配信可能なコンテンツは、静止画(JPEG、GIF)、動画(MP4)、着メロ(MFi)、デコメアニメテンプレート、テキストデータ、スケジュール、ブックマーク、ドキュメント(PDF)、Flash(SWF)、メール、電話帳、トルカとなっている。価格はPOPなどのセールスプロモーションツールと組み合わせて個別に見積りするが、参考価格は1台あたり3万円程度。
すでにドワンゴがdwango.jp会員を招待して8月に開催したイベント「dwango.jp presents R-Festa2010」でプチポルタを導入。会場内に設置されたプチポルタで、モバイルサイトdwango.jp内のサイトやコンテンツのURLを配信した。ドワンゴは、今後同様のイベントでコンテンツを直接会員のおサイフケータイに配信できるプチポルタプラスの導入も検討しているという。
DNPは、プチポルタプラスを、店頭販促用のPOPやポスターなどの企画・制作と組み合わせ、企業のセールスプロモーション活動全体を支援するソリューションの一環として提供し、2012年度までに約10億円の売上を目指す。