2017年2月28日8:25
ポイントを活用したゲームフィケーションで企業のWebサイトを活性化(ネットマイル)
共通ポイントサービスを展開するネットマイルは、2017年2月24日に記者説明会を開催し、ゲーミフィケーションを活用した売上支援サービスである「アドバタイジングゲーム事業」について紹介した。同サービスは、ポイントメディア運営のノウハウを活かし、企業のウェブサイトを活性化させるサービスであり、すでに電力会社、家電メーカー、共通ポイント事業者などで採用されている。
17年のポイント事業のノウハウを提供
大手ポイント事業者16社にサービスを導入
ネットマイルは2000年から共通ポイントを開始。総ユーザー数450万人のポイントサービス「ネットマイル」を運営しており、ポイント交換所(ネットマイル)を通じて、各種ギフト券、航空マイレージや共通ポイントなどに交換することができるサービスを提供している。またポイント交換専門の「ネットマイル」、貯める専門のメディア「すぐたま」のサービスも行っている。
また、17年間のポイントサービスの実績からコンサルティングサービスも展開。ネット上でポイントを付与するときに複雑なオペレーションが発生するが、システム開発、運用、ユーザー活性化、売上向上など、過去のビジネスで培った経験を活かし、企業支援を行っている。現在、大手ポイント事業者16社にサービスを導入しているとそうだ。
「アドバタイジングゲーム事業」は、企業が提供するコンテンツ型ゲームでポイントを付与することにより、利用を活性化させるもの。電力・ガス会社、家電、共通ポイント事業者は知名度があり、多数のユーザーを抱えているものの、DAU(デイリー・アクセス・ユーザー)やMAU(マンスリー・アクティブ・ユーザー)が少なく、サイトを訪れるきっかけがないのが課題であった。
ネットマイルの「アドバタイジングゲーム事業」は、ゲーミフィケーションを活用した売上支援サービスであり、2012年11月からサービスを開始した。企業に対し、ゲームのある親しみのあるコンテンツを提供することで、サイトを活性化させることを目指してサービスをスタートした。企業にとっては、データベース化していない既存顧客を活性化すれば、優良顧客に育てることができる。また、それをポイントサービスと連携させることで、優良なマーケティングツールとなる。たとえば、アクションやクリックに応じて、1日1ポイントを付与することで、ゲームに対する楽しみが増すという。
「たとえば、新商品の紹介ページを閲覧するとポイントが付与することで、活性化率やアクティブ率が高まります。傾向として、4割ほどの人がゲームだけをしていますが、6割の方が他のコンテンツを閲覧されています」(INMホールディングス 代表取締役会長 畑野仁一氏)
3種類のゲームを用意
共通ポイント、家電、電力・ガス会社などで採用が進む
ネットマイルではサイト特性に応じて、DAU向けの「すごろくゲーム」、WAU(一週間あたりにサイトを利用したユーザー)向けの「BINGO」、MAU向けの「ガチャ」と、3種類のゲームを用意している。
たとえば、「すごろくゲーム」は1週間で進行し、1日2回すごろくをふってゴールを目指すもの。毎週新しくゲームをリセットして、ポイントを獲得できる機会を提供。ランキング制度により、ボーナスポイントを獲得できる機会等を設けることで、ユーザーのモチベーションアップにつなげることが可能だ。
「弊社がゲーミフィケーションとして、開発、システムを作り上げることで、ユーザーのコンバージョンレート、再訪問率が高まり、ユーザーの活性化につながります」(ネットマイル メディア本部 リーダー 山中 慶太郎氏)
すでにアドバタイジングゲーム・サービス「Game Factory」は、Tポイントを運営するTポイント・ジャパンの親会社のカルチュア・コンビニエンス・クラブ、ECナビやVOYAGE MARKETING、ジー・プランなどが導入している。これらは、ネットマイルと同様に共通ポイントサービスを展開しているが、ゲームノウハウが評価されているという。また、家電メーカー、電力・ガス自由化により独自サービスを強化する電力・ガス会社なども採用が進んでいる。