2023年9月25日12:00
ほくほくフィナンシャルグループの北陸銀行、北海道銀行、および富士通は、北陸銀行・北海道銀行における銀行業務に、生成 AI を活用する実証実験を共同で実施すると発表した。生成 AI は、富士通が AI プラットフォーム「Fujitsu Kozuchi (code name) – Fujitsu AI Platform」を通じて提供している対話型生成 AI コアエンジンを活用する。
共同実証実験では、北陸銀行・北海道銀行において、行内の問い合わせ対応、各種業務書類の文書生成やチェック、プログラムの作成などにおいて生成 AI を活用していく。
同実証実験を通じて3社は、銀行業務における生成AI活用が有効なユースケースを洗い出すとともに、その正確性や効率性、実効性を検証する。北陸銀行と北海銀行では、富士通の AI プラットフォーム内の環境にアクセスしてトライアルできるため、環境設定などが不要で構築時間をかけることなくスピーディに着手できるという。
実証実験期間は、2023年8月から10 月までを予定している。活用する業務は、①行内の業務規定の問い合わせ対応、取扱商品ごとの規約の問い合わせ対応、②法人の融資における行内説明・決裁文書作成支援や校正、③プログラムの作成やテストデータの作成、プログラム内のバグ検知と修正方法の提示、などとなる。
同検証結果にもとづき、北陸銀行・北海道銀行で利用が想定されるシーンを定め、実業務での適用を目指し、両行内に生成 AI 環境を構築した実証につなげていく予定だ。