2024年1月24日18:10
三井住友信託銀行とSustechは、両社の顧客と地域・社会のカーボンニュートラルの実現に向けて、資本業務提携を通じた戦略的なパートナーシップを締結したと発表した。
気候変動抑制に関する国際的な枠組みであるパリ協定のもと、世界各国で官民が連携して脱炭素化を推進しているが、その中でも投融資を通じて企業の脱炭素化を促していくことの重要性や金融機関として果たすべき役割が非常に重視されている。国内の再生可能エネルギー分野では、従来のFIT制度に加え、FIP制度の導入やコーポレートPPA取引の拡充が進む等、再生可能エネルギー資産に対するファイナンスの方法は広がりを見せているそうだ。
三井住友信託銀行は、「資金・資産・資本の好循環」の実現に向け、社会構造の変革・技術革新の加速への貢献と、グリーンな社会づくりを目指している。具体的な取り組みとしては、環境的・社会的に持続可能な経済活動および成長を促進、支援することを目指したサステナブルファイナンスに取り組んでいるほか、再生可能エネルギー分野向けのストラクチャードファイナンスにも積極的に取り組んでいる。一方、Sustechは、テクノロジーを活用し、企業と社会のGXに貢献することを目指している。具体的には、脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」や分散型電力運用プラットフォーム「ELIC」などの複数のプラットフォームを展開することにより、地域や社会の脱炭素化に向け、GHG排出量の算定からカーボンクレジット活用までのソリューションを一気通貫で提供している。
同パートナーシップでは、三井住友信託銀行が有する再生可能エネルギー分野向けのストラクチャードファイナンスの知見や経験と、Sustechが展開する「ELIC」を組み合わせることにより、非FIT制度下において新規に再生可能エネルギー発電所や蓄電所を開発等していく事業法人の顧客の再生エネルギー分野への投資やトランジション支援に繋がるソリューション拡充・高度化を目指す。
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Finance News Navi編集部
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