2023年3月5日17 :48
マネーツリーは、第一生命保険の資産寿命シミュレーション「しさんのしさん+α」に家計データを連携するソリューションとして、金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」が採用されたと発表した。同連携により、利用者は家計管理機能の利用とともに、実際の家計データを用いてシミュレーションを行うことが可能になる。
国内では、資産所得倍増をスローガンに、貯蓄から投資にシフトする積極的な資産形成方法を後押ししている。新しいNISAやiDeCoといった税制優遇制度などを活用した投資に対する関心が高まるとともに、ライフプランの多様化により、金融業界はサービスやアドバイスのパーソナライゼーションが求められている。
ライフプランシミュレーションは、家族構成や収入、支出・将来の計画などを入力することで、未来の収支状況をグラフで確認することができるツールである一方、精緻なシミュレーションには、現在の支出を項目ごとに記入するなどの手作業が多く発生するため作成のハードルが高いことが課題だった。
今回、「しさんのしさん+α」にMoneytree LINKが採用されたことにより、「家計管理機能「かけいのしさん」では銀行口座や証券口座、クレジットカードのデータを反映した簡易な家計の見える化が可能になり、さらに「かけいのしさん」の家計データをもとに資産寿命シミュレーション「しさんのしさん」で将来のキャッシュフローや資産推移を試算することができ、資産が尽きる年齢「資産寿命」の見える化が可能になるそうだ。
また、生涯収支の試算については、「しさんのしさん」を開発したMILIZEが保有するビックデータを利用することにより、学校別学費データ・企業別平均給与などを精緻に反映することができるという。
なお、保険業界によるMoneytree LINKの採用は、3社目。保険業界をはじめとする、顧客の資産形成と密接な関わりを持つ業界において、ライフプランシミュレーションは顧客接点としてだけではなく、顧客起点で行動を促すツールとして重要な要素であり、Moneytree LINKによって提供される金融データを使った、正確でシームレスなサービス提供を可能にしたそうだ。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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