顧客接点を強化するデジタルマーケティングサービスをひろぎんが採用(TOPPAN)

2024年9月2日8:05

TOPPANは、「マーケティングDX」の取り組みとして、地方銀行と営業基盤である地元の個人顧客とのリレーションを強化するデジタルマーケティングの環境構築と、CDPとMAの運用支援を行うデジタルマーケティングサービスの提供を開始。第一弾として、ひろぎんホールディングスにおいて、2024年8月下旬より本格的に運用を開始した。

CDPとMAを活用した顧客接点を強化する地銀向け新デジタルマーケティングサービス(TOPPANホールディングス)

同サービスは、取引額や利用サービス数など、短期的な売上効果に加え、中長期的なエンゲージメント向上も見据えた、より顧客中心の施策を検討しマーケティング環境で実装するという。顧客の課題解決を最適なタイミングで適切に行うことで継続的な自社取引を支援することを目的としている。また今回 TOPPANとしては、地方銀行に対して初のデジタルマーケティングサービスの提供となるそうだ。

TOPPANは、2023年8月よりひろぎんホールディングスのビジネス変革に向け、デジタルマーケティング基盤であるCDPとMAを運用し、ICTを活用したマーケティングにより課題解決を目指してきた。このほど、顧客とのコミュニケーション状況をさらに可視化するBIツールの活用に向け、環境構築、運用支援を開始することで、これまで以上に顧客に最適なコミュニケーションの展開を支援するという。

元来、地銀と地域住民の繋がりは強く、これまでは担当の行員が直接的で頻繁なコミュニケーションにより、顧客の地銀に対するエンゲージメント向上を図っていたが、昨今、行員を介さないデジタルでのコミュニケーションが増加している。デジタルにおいても対面と同等のコミュニケーションの品質を求められていることから、今回、対面でもデジタルでも顧客のデータを正しく把握し、顧客それぞれに寄り添った提案を行うことで、短期的な売上効果だけでなく中長期なエンゲージメント向上を図る。

また、銀行との取引額やサービス利用だけでなく、アプリ利用やアンケート回答など、直接金銭的価値を生まない価値ある行動なども活用。顧客の属性やライフステージなどのデータも活用することで、顧客それぞれの課題解決に向けてデジタルだけではなく対人での手厚い対応や、イベントやセミナーなどのリアルな施策を的確に行うことが可能になる。

TOPPANは今後ひろぎんホールディングスにおいて、営業支援システム連携による営業活動の効率化、店舗における接客の最適化や、AI活用によるコミュニケーション自動化、業務効率化などを通じてBX(ビジネストランスフォーメーション)の推進を支援する。さらに、同サービスを広く地方銀行や地域の金融機関などに展開し、2025年までに10件の同サービス提供を目指すそうだ。

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financenews

Finance News Navi編集部

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