2024年10月21日12:52
セールスフォース・ジャパン( Salesforce)は、サービス、セールス、マーケティング、コマース領域のタスクを処理する、自律型AIエージェントのスイート「 Agentforce 」を日本市場で2024年10月30日から提供開始すると発表した。
2024年9月の Dreamforce で発表されたAgentforceにより、企業は人とAIエージェントをつなぎ、AI、データ、アクションを原動力としてビジネスを成功に導くことができるようになるという。信頼できるAIエージェントやその他のAIアプリケーションを作成、カスタマイズ、展開するために必要な機能とツール、および適切なガードレールと監視機能を備えたAgentforceを活用することで、企業は従業員リソースを制限なく拡大することが可能だ。また、Agentforceは、Salesforce Platform上に構築されており、 Einstein Trust Layer を使用して有害性の検出や、送信された顧客データの保護などを行い高い安全性を提供するそうだ。
Agentforceは、Customer 360全体にわたり利用可能な自律型AIエージェントのスイートと、それらのAIエージェントを作成およびカスタマイズするためのツールセットのブランドとなる。また、Agentforceには、個人にパーソナライズされたアシスタント型のAIエージェントも組み込まれ、データを検索・分析し、行動計画を作成し実行することで、従業員が行う具体的なタスクをサポートし、業務の効率を向上させるという。
企業はEinstein 1 Editionを購入するか、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Editionにアドオンライセンスを追加することで利用可能だ。
Agentforce Service Agentは、従来のチャットボット を自律型AIに置き換え、事前にプログラムされたシナリオがなくても幅広いサービスの問題に対応でき、カスタマーサービスの効率を向上できるという。企業のナレッジベースなど信頼できるデータに基づいているため、顧客と正確で流暢な会話を行い、必要に応じて人間の担当者に問い合わせをエスカレーションする。 Einstein 1 Editionを購入するか、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Editionにアドオンライセンスを追加することで利用可能だ。
エージェントビルダーは、AIエージェントを構成するために、フロー、プロンプト、Apex、MuleSoft APIなどの既存のツールを使用して利用可能なAIエージェントを簡易にカスタマイズしたり、さまざまな職種、業種、ユースケースに対応する新しいAIエージェントを構築するためのローコードビルダーだ。エージェントビルダーを使用することで、組織はトピックを定義し、そのトピック内で自然言語による指示を記述し、AIエージェントが選択できるアクションのライブラリを作成することによって、AIエージェントに実行させるジョブを設定できる。さらに、AIエージェントの行動計画を簡単に観察し、エージェントビルダーでその応答をテストすることもできるそうだ。