2024年12月17日7:45
宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ)は、2024年11月16日付の取締役会において、香港及びフィリピン共和国に子会社を設立することを決議したと発表した。
日本をはじめとし、台湾、韓国、インドネシア、タイとサービス展開を進めてきた実績をもとに、香港とフィリピンの宿泊施設の課題解決を図り、さらなるアジア市場の拡大を目指すという。
なお、フィリピン法人は、同社の100%子会社であるBOOKANDLINK PTE. LTD.(本社:シンガポール)の子会社として設立する。
香港旅遊発展局は、2024年上半期累計のインバウンド旅客数が前年同時期から64.2%増の2,115万1,235人を記録したと発表している。また、フィリピン観光省によると、フィリピンの2024年上半期における外国人観光客による国内観光収入は、前年同期比32.8%増の2,821億7000万ペソ(約7,827億円)を記録したとされており、両国ともに観光産業の活性化を図っており、今後もより多くの外国人が訪れ、さらなる発展が期待できると予測している。
一方で、両国の宿泊施設も日本と同様に、高価なOTA手数料による収益の圧迫や人手不足の問題など様々な課題を抱えているそうだ。アナログで非効率な業務のデジタル化は急務であり、急成長する市場でいかに利益を拡大するかは宿泊施設の喫緊の課題だとしている。
そこでトリプラでは、これまでにアジアを中心に海外展開を進めてきた実績と、子会社などを通じて香港やフィリピンの宿泊施設へサービス導入を実現している背景をもとに、さらなる需要に応えるため法人を設立する。独自のIT技術で宿泊産業の発展に貢献すると共に、アジア市場への事業拡大及び新サービスの拡張を目指すという。