まど上チャンネル・FamilyMartVision・ビーコンを活用したスマートフォンプッシュ通知の連動(ファミリーマート)

2025年3月27日13:55

ファミリーマートは、データ・ワン、ジェイアール東日本企画(jeki)と共同で、ファミリーマート店内に設置されたデジタルサイネージ「FamilyMartVision」とJR山手線車内に設置されたデジタルサイネージ「まど上チャンネル」、ビーコンを活用したファミリーマート来店者および山手線に乗車した人をターゲティングしたスマートフォンプッシュ型広告によるクーポン配信を連動させたクロスメディア広告の実証実験を2024年6月24日~7月7日まで実施した。

リテールメディアを活用した実証実験にて「クロスメディア活用で商品購買率 約1.7倍に」(ファミリーマート)

同取り組みは、「FamilyMartVision」と「まど上チャンネル」のデジタルサイネージと、生活動線上に設置しているビーコン広告のかけ合わせによる新しい広告手法となる。来店者をターゲティングした広告媒体である「FamilyMartVision」、通勤や通学といった生活動線で広く広告接触を促す「まど上チャンネル」、それぞれの媒体接触者をターゲティングした「ビーコン」を通じて来店および商品の購買促進を行う同取り組みは、OOH広告ならではの「空間」と「時間」を包括的にカバーできるクロスメディア展開であり、OOH広告では実現できなかったデータドリブンな広告キャンペーンを実現するものだ。

今回、プライベートブランド「ファミマル」の「ポテトチップス絶品うすしお味」のクーポン施策実施の期間中を対象に、「FamilyMartVision」、「まど上チャンネル」、ビーコンを活用した広告配信を実施し、広告媒体単体の接触効果と複数媒体での接触効果について検証実験した。

全国のファミリーマート約1万店の店内に設置されているデジタルサイネージ「FamilyMartVision」と、jekiが保有する山手線内の網棚上に搭載されている3面サイネージ「まど上チャンネル」に加え、ファミリーマートとjekiの提供する「ビーコン広告」を活用し、ファミリーマートで販売する商品の広告配信を行い、各媒体におけるクロスメディアの有効性実験を実施した。ファミリーマート店舗内サイネージ、JR山手線車内サイネージ、ビーコン広告にて、対象商品に関する広告を配信している。購買データ、及びアンケート調査によって、広告配信に接触した利用者を3群に分類し、広告の重複接触状況に応じた購買及び認知度を検証している。

具体的に、ファミリーマートへ来店もしくは山手線へ乗車していただいたお客さまのスマートフォンにビーコン広告通信を活用しPUSH広告を配信した。また、「まど上チャンネル」での広告放映:山手線乗車顧客に対して広告配信している。さらに、「FamilyMartVision」での広告放映:ファミリーマートのデジタルサイネージ設置店舗で広告放映した。

検証の結果、3つのクロスメディアを活用した広告配信により、商品認知度の向上にあわせて、商品購買伸長率がサイネージ広告のみの接触の場合と比較すると、最大で約1.7倍になるなど、より効果的に商品の訴求力を高めることが実証された。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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