次世代の接客体験の創出を目指して「対話型AIモデル」実証実験を開始(キヤノンMJ)

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2025年5月27日17:40

キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、AI modelおよびカサナレと共同で、生成AIを活用した次世代の接客体験の創出を目指し、リアルタイムで自然な対話ができる「対話型AIモデル」の実現に向けた実証実験を開始した。

「対話型AIモデル」のイメージ(キヤノンMJ)

同実証実験では、店舗や施設、観光地などさまざまな接客・案内シーンにおいて、AIで生成された「対話型AIモデル」との自然なコミュニケーションを実現することで、次世代の接客体験の創出を目指す。

AI modelのモデルを生成するAI技術および高精細な映像技術と、カサナレの自然な対話を可能にするAI技術を組み合わせ、キヤノンMJがユーザーのニーズや満足度の検証などマーケティング活動を通じて、業務負荷の軽減と高品質な接客の両立を図る新たなソリューションの実用化を目指すという。

同実証実験では、商業施設やショールームなどの実際の現場で「対話型AIモデル」を活用し、利用者がどれだけ自然に会話できるか、また、どのような業務の効率化や顧客体験の向上につながるかを検証する。今後は、観光地や公共機関、企業の受付など幅広い業界への展開を視野に、サービスとしての有効性と提供方法の最適化を検証するそうだ。

AI modelは、独自に開発した生成AI技術と撮影ノウハウにより、ECサイトやテレビCMなどのメディアにおいて、オリジナルのAIモデルを用いたクリエイティブの生成から運用までを一貫して手がけている。コンテンツ制作を効率化しながら高品質と独自性を両立することで、制作リードタイムの短縮やコスト削減を実現し、効果的なプロモーション、販売促進にもつなげる。

カサナレは、LLM Ops(大規模言語モデル オペレーション)やRAG(検索拡張生成)に強みを持ち、機能単位の生成AIシステムを企業や部署ごとのニーズに応じて柔軟に組み合わせる「カサナレテクノロジーピース」を提供している。LLMを活用した音声認識および音声生成技術は、多言語への対応だけではなく会話の状況や背景などコンテクスト(文脈)も理解するため、自然な会話の実現が可能だという。

この記事の著者

New Retail Navi編集委員

※流通・コマース関係の情報を中心に記事をご紹介しております。

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