2020年11月6日8:52
NTTドコモは、2020年11月5日に記者説明会を行い、スマホ決済サービス「d払い」に、共通ポイント「dポイント」や「d払い」を使用した店舗からメッセージやクーポンが届く「メッセージメニュー」、公共料金などの請求書の支払いが可能となる機能、さらに「ミニアプリ(予約・注文サービス)」に「テーブルオーダー」の機能を追加し、2020年11月下旬以降、順次提供を開始すると発表した。また、「dポイント」、「d払い」加盟店の販売促進活動を支援するマーケティングプラットフォーム「スーパー販促プログラム」を提供すると発表した。
請求書支払いが「d払い」で可能に
2020年12月中旬から提供を開始する「請求書払い」は、公共料金などの支払いが「d払い」でできるようになる。利用者は、請求書に記載のバーコードを「d払い」アプリで読み取ることで、24時間365日、コンビニエンスストアなどに行く手間なく支払い可能だ。d払いの残高から、1回30万円までの支払いが可能だ。
すでに東京ガス、レモンガス、関西電力、沖縄電力での採用が決定、現在他の企業等とも商談を進めている。また、税金なども今後対応していく予定だ。
飲食店で利用者自身がスマホ注文できる「テーブルオーダー」
12月下旬から新たに開始するテーブルオーダー機能では、「d払い」の「ミニアプリ(予約・注文)」内にある「テーブルオーダー」タブを選択し、店舗のテーブルに用意しているQRコードをカメラで読み込むことで、注文から決済までを完了できる「テーブルオーダー」機能を追加する。モバイルオーダーサービスを提供するShowcase Gigと連携し、「屋台屋 博多劇場」「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」「RF1 SALAD MEAL(コレド室町店)」など、全国の飲食店約100店舗から開始する予定だ。 Showcase Gigのモバイル・テーブルオーダーサービス「SelfU(セルフ)」の加盟店が対象となる。
利用者は、「d払い」アプリ内の「ミニアプリ(予約・注文)」タブから「テーブルオーダー」を選択し、店舗のテーブルに用意しているQRコードをカメラで読み込み、画面表示に沿って注文から決済まで完了する。複数名での来店の場合は、代表者がd払いで支払うことになる。
なお、d払いの加盟店の中にはすき家など、独自でテーブルオーダーを展開している企業もある。NTTドコモでは「SelfU」との連携は行うものの他社サービスとも連携していくという。
年齢、性別、地域などを絞ってクーポン等が配信できる「スーパー販促プログラム」
「スーパー販促プログラム」は、加盟店と利用者をつなぐ販促プログラムであるという。利用者が店舗で「dポイントカード」の提示、もしくは「d払い」で支払いをすることで、それぞれのアプリ内の「メッセージメニュー」に加盟店が登録。登録された加盟店は利用者に対し、メッセージやチラシ画像、クーポンなどを配信できる。加盟店が「ダッシュボード」を活用し、決められた項目を入力するだけで、配信するメッセージやキャンペーン情報、クーポンなどを作成できる。加盟店は、テキスト、画像、クーポンを「メッセージメニュー」などに配信することが可能だ。利用者の年齢、性別、地域などの条件を組みあわせ、メッセージやクーポンの配信が行える。例えば、20代~30代など、特定の年代にクーポンを配信することが可能だ。NTTドコモでは、配信通数に応じての費用を徴収する。
利用者は、クーポンを使うことで適用額で支払い可能だ。また、レシートと一緒にクーポンの受け取りもできる。まずは、CPM(利用者提示型コード決済:Consumer Presented Mode)方式で利用を開始し、今後MPM(利用者読み込み式:Merchant Presented Mode)方式にも対応する。チラシ画像やクーポンの入稿は加盟店自身が行う。
2020年1月下旬の提供開始時のパートナーは、エディオン、ココカラファイン、ココス、ジョリーパスタ、すき家、髙島屋、多慶屋、ビッグボーイ、ファミリーマート、福屋、フタバ図書、マツモトキヨシ、やまや、ローソン、ローソンストア100となる。
NTTドコモでは、「d払い」を飲食、交通、送金、公共料金など、数多くのサービスと連携し、さまざまな購買体験ができるキャッシュレスプラットフォームへと進化させ、利用者の毎日が便利でお得になり、加盟店にとってより魅力的なサービスに進化させていきたいとした。