2021年3月18日8:20
富山県富山市の神社、たやの宮 神明社では、2020年12月から、スマートフォン決済サービス「J-Coin Pay」を使った賽銭や御札・お守りといった授与品において、キャッシュレス決済を導入している。参拝者は、QRコード付きの看板をスマートフォンで読み取り、賽銭金額を入力して、お金を納めることができる。
御札・お守りもQRコード決済で支払い可能
たやの宮 神明社では、毎年3,000~5,000人が初詣に訪れるというが、コロナ禍の中、お金に触れずに非接触で賽銭が可能だ。たやの宮 神明社 平尾賢宮司は、従来の神社に足を運ぶ賽銭の方法は維持しつつ、「お供えの1つの選択肢として、賽銭とお守りと祈祷料をお支払いいただきたい」と説明する。北陸銀行から賽銭のキャッシュレス導入について提案を受けた際は抵抗があったというが、新型コロナウィルス感染拡大が叫ばれ、キャッシュレス化に向かう中、従来の賽銭を維持した上で、新たな選択肢を提供している。
「J-Coin Pay」自体の認知は富山でまだ低いというが、テレビや新聞で報道されるなど、同取り組みは注目を集めている。また、コロナ禍において、大きな神社での密集を避け、地域の神社に訪れるケースも増えると考えている。
たやの宮 神明社では、北陸銀行が取次する「StarPay(スターペイ)」も同時に導入。賽銭を奉納時に使用できるのは開始時点で「J-Coin Pay」のみだが、御札・お守りといった授与品をPayPay等のQRコード決済で支払うことができる。
※カード決済&リテールサービスの強化書2021より