2021年3月29日8:00
アプリで支払いと同時にマイルが貯まり、店員との接触も抑制
「無印良品」を展開する良品計画は、2020年11月30日から、無料スマートフォンアプリ「MUJI passport」に非接触型オンライン決済サービス「MUJI passport Pay」を日本国内の無印良品162店舗で利用開始した。「MUJI passport Pay」の利用可能店舗は2021年1月28日時点で全国260店舗まで拡大している。
バーコード提示で買い物
全店舗で利用できる環境を目指す
「MUJI passport」は、無印良品の利用者向けアプリとなり、2020年8月末時点での累計ダウンロード数は2,111万を超えている。特徴として、無印良品の商品や店舗情報などの最新情報を受け取れるほか、アプリ自体が会員証となり、買い物時に提示するか、店舗にチェックインすることで「MUJIマイル」が付与される。また、優待クーポンの受け取りに加え、商品の詳細情報や、店舗情報、無印良品の最新ニュースをチェックできる。
「MUJI passport」に追加された「MUJI passport Pay」は、同社開発のオンライン決済サービスだ。事前に「MUJI passport」アプリにクレジットカードの設定をすることで、無印良品の店舗での会計時に、「MUJI passport」の画面上に表示される支払い用バーコードの提示だけで、キャッシュレスで買い物できる。アプリ1つで支払いを完了させ、購入金額に応じたMUJIマイルも同時に付与される。
「MUJI passport Pay」により、利用者が自身のスマートフォン上で決済を完了させることが可能だ。そのため、クレジットカードを預かったレジ操作を省いたり、つり銭の受け渡しが不要で、レジ応対の時間を短縮できる。無印良品では「セルフレジでのご利用では、不揃いバウム1個やノート一冊など、簡単に短時間で決済を終えることができます」としている。
無印良品では、新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、利用者と従業員の健康と安全を最優先に考えて店舗運営をしているが、「MUJI passport Pay」の利用により、利用者自身のスマートフォン上で決済を完了させることが可能なため、レジにて物理的な接触を減少できるメリットがある。
決済と連携した販促活動に関しては、「現時点では具体的な内容が決まっておりませんが、今後の課題として検討していく予定です」としている。
なお、無印良品のクレジットカード「MUJI Card」との連携、非接触ICへの対応、他店舗への展開などについては現時点で想定していないそうだ。
まずは、無印良品の全店舗で利用できる環境を目指す。また、「より多くのお客様にご利用いただけるよう、機能の改善やコンテンツの充実などを継続して取り組んでいきます」と意気込みを見せた。
※カード決済&リテールサービスの強化書2021より