2021年11月4日8:00
VOYAGE MARKETINGは、デジタルギフト「デジコ」が2021年10月28日、PayPayが提供するキャッシュレス決済サービス「PayPayボーナス」をギフト交換先として新たに追加した。同日には記者向けのオンライン説明会を開催した。
デジタルギフトの成長は続く、市場予測よりも上振れ?
交換先の豊富さが「デジコ」の強み
デジタルギフトは、商品、ポイント、電子マネーをURL化してメールやSNSで贈ることができるギフトサービスだ。矢野経済研究所の調べでは、eギフト市場が急速に拡大しており、2018年の1,157億円から2023年は2,492億円になると予測している。VOYAGE MARKETING 取締役 兼 販促DX事業本部長 渡辺 亮介氏によると、ビジネスを展開している中で、実際の市場規模は予測数値よりもさらに大きくなっている感触があるとした。
具体的な活用して、販促・キャンペーン、イベント集客、インセンティブ支払い、アンケート謝礼、資料請求謝礼、紹介謝礼などがある。
デジタルギフトのメリットとして、1つめは、オペレーションの負担削減を挙げた。在庫管理、梱包、包装作業が不要で、手間を軽減できる。また、個人情報の管理などがなく、プロモーションを行うことが可能だ。2つめは、キャンペーンの費用対効果を改善できるとした。オペレーションコストを削減することで、費用対効果を図ることが可能だ。3つめは、顧客接点の増加を挙げる。例えば、現物を購入すると先払いで支払うことが必要だが、キャンペーン予算を変えずに実施回数を増やすことができるとした。
VOYAGE MARKETINGの「デジコ」は、初期費用・月額費用無料で、Amazonギフト券やApp Store & iTunesコード、Google Play ギフトコード、PeXポイントギフトなどに交換可能なデジタルギフトを、1円単位1枚から発行できるサービスだ。「デジコ」を受け取った人はリアルタイムで好きなモノに交換可能だ。特徴として、「交換先が豊富にある」ことを渡辺氏は挙げた。1億個以上の買い物に対応するAmazonギフト券をはじめ、ポイント交換サイトのPeXポイントギフトを選択すると、電子マネー・ポイント14サービス、マイレージ4サービス、グルメ・家電など6,200種以上との交換も可能となる。
PayPay追加で交換先の魅力が高まる
後払いで注文できるメリットも
今回、PayPayを追加したことで、リアル、ネットを問わず幅広く使え、よりお金に近い感覚を持ったデジタルギフトを提供することが可能となった。PayPay対応の背景として、①導入企業やエンドユーザーからの要望が多くあった、②オンラインはもちろん、リアルの店舗も含めたPayPayの使いやすさ、③よりお金に近いデジタルギフト、である点を渡辺氏は挙げた。同社のユーザーニーズでも金券に近い賞品を望む声が強く、PayPayはそれに適した賞品であるとした。
「PayPay」追加を記念して、2021 年10 月28 日〜2022 年3 月31 日までデジコ発行手数料が10%から5%の半額となる「交換先にPayPay を選んでデジコ発行手数料半額キャンペーン」を実施している。
PayPayは今年9月時点でユーザー数4,200万、加盟店数累計344万カ所強となっている。アプリのダウンロード数は、App Annieの2021年第三四半期の調べで一位を獲得。PayPayは若い世代はもちろん、60代以上の層にも浸透してきているという。ギフトの市場においても個人、法人問わずデジタル化が進んでいるため、「今回の『デジコ』さんとの取り組みには期待しています」とPayPayマーケティング本部 マーケティング戦略部 波津 美里氏は話す。
デジコの強みとして、Web上でスピーディに完結できるという。また、1円券1枚から発注でき、2時間で発券が完結できる。さらに、後払いで使った分だけ支払いができる。使わない月は請求がなく、「月額費用やアカウント開設料はいただいておりません」と渡辺氏は話す。また、受け取り側も専用アプリや会員登録は不要だ。
採用実績として、「昨年末は200社程度、2021年10月は450社まで提携先が増えています。年末までに500社を想定しています」と渡辺氏は説明する。
デジタルギフトの流通額や交換先の内訳は?
来期も成長を見込む
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