アメリカン・エキスプレス、キャッシュレス決済のセキュリティでの他ブランドにない強みとは?

2021年11月5日7:35

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.は、2021年10月22日に「キャッシュレス決済におけるセキュリティ最新事情に関する記者説明会」を開催し、同社のセキュリティ対策の強みについて紹介した。

山本国際コンサルタツ代表で明治学院大法部講師の山本正行氏(左)とアメリカン・エキス プレフロードリスクマネジメント マネージャー 朝比奈孝弘氏(右)

7割以上がセキュリティ対策に不安を抱える
不正発生時には精神的なダメージも

アメリカン・エキスプレスでは、このほど『キャッシュレス決済のセキュリティに関する調査』をインターネットで実施した。その結果、キャッシュレス決済全般でセキュリティに不安を感じる人が全体の7割以上いたそうだ。また、キャッシュレス決済についてどの決済が安全かについて「とても知りたい」「やや知りたい」が8割を占めている。さらに、「セキュリティに関する情報が欲しい」人は8割以上となった。消費者の中でセキュリティに対する関心が高まっていることがうかがえる。

現在、多くのキャッシュレス決済の選択肢がある中で、利用する決済手段を使う理由として、上位に来るのは「年会費」、「ポイント」、「マイルのためやすさ」などお得感で選ばれるケースが多い。また、不正利用の防止体制、あった際の保険を重視している人は2割以下となり、関心は高いが選択肢として選ぶときには軽視されている傾向がある。利用者のセキュリティに対しての行動の上位は、「定期的にパスワードを変更する」「複数のサービスで同じIDやパスワード・暗証番号を使わない」などとなっている。実際に不正にあった人は、「精神的な苦痛が計り知れない」など、精神的なダメージも大きいとした。

 

「疑わしき場合は、お客様にチャージしない」ポリシーを評価
山本氏の考えるカードのあるべき姿とは?

当日は、キャッシュレス決済に詳しい、山本国際コンサルタツ代表で明治学院大法部講師の山本正行氏が、キャッシュレス決済、セキュリティのトレンドについて紹介した。国内では、政府が2025年に40%の決済比率を掲げているが、2020年には29.7%のキャッシュレス比率となった。キャッシュレスの支払い手段別の比率として、金額でみるとクレジットカードが86.6%で圧倒的に高い。日本経済新聞の調査では、利用回数としてはキャッシュレス決済が52%となっており、現金よりもすでに多くなっている。クレジットカード決済は、スマートフォン等での支払いにも対応したり、スマホ決済のチャージ手段としての利用も進んでおり、キャッシュレス決済の基盤を担っている。

日本クレジット協会の調べでは、2016年~20年のクレジットカード業界の被害傾向をみると、80%近くが通信販売の利用だ。偽造カードが9%ほどとなり、ネット被害が激増している。また、近年はフィッシング被害も増加している。

インターネット取引の不正は2014年の67.3億円から2020年は223.6億円に増加したが、一方で、国内発行カードの偽造カード被害はIC化などが進んだことで、2014年の19.5億から2020年は8億まで減少している。

クレジットカード会社にとって加盟店の管理体制は重要になるが、アメリカン・エキスプレスは加盟店契約・カード発行を一元管理することで高いセキュリティ水準を確保できる特徴があるとした。山本氏は「加盟店からの情報を詳細に得られる、管理がしやすい点では優位になります」と話す。同氏によると、利用明細の記載情報も他ブランドが付いたカードより多いとした。

さらに、国内外で利用の覚えのない取引、価値のない情報商材の購入といったトラブル、越境ECで商品が届かない、航空券トラブルなどがある。チャージバックが使えない取引が増えており、例えば大手クレジットカード会社では「ご本人ではない第3者によって不正に利用されたものと弊社が認めた場合にのみ保証が適用されます」と例示されているが、アメリカン・エキスプレスでは「疑わしき場合は、お客様にチャージしない」と記載されているそうだ。

山本氏は、カードのあるべき姿として、ICカードや認証サービスといった基本対策に加え、リアルタイムモニタリング、ビヘイビア、AIといった高度な不正検知システムを挙げた。また、基本のプロテクションに加え、旅行傷害保険、キャンセル保証など損害保険が充実していることが重要であるとした。さらに、求められる要件として、利用者のリスクと負担を軽減し、安心して利用できるカードであること、また、消費者のリテラシーが高まる中、セキュリティおよびトラブル対策の充実のPRも必要とした。

最新のデータ・クローズドループを活用
不正予測モデルは第11世代へ、「Safekey2.0」の加盟店対応は?

続いて、アメリカン・エキス プレフロードリスクマネジメント 朝比奈孝弘氏が同社の不正利用の取り組みについて説明した。朝比奈氏は、アメリカン・エキスプレスのセキュリティ対策の3本柱として、①カード発行や加盟店契約を自ら行う最新のクローズド・ループ、②マシンラーニングを活用した不正予測モデル、③利用者へのきめ細やかなケア、を挙げた。

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
「Paymentnavi Pro2021」の詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP