2011年2月8日7:55
「提携クレジットカード」の新潮流~ウォルト・ディズニー・ジャパン/ジェーシービー「ディズニー★JCBカード」(2)
毎年の継続会員にはプレミアムグッズをプレゼント
稼働率や稼働単価はJCBの一般的なカードを上回る
同カードの一般カードは、初年度の年会費は無料だが、2年目以降は2,100円(税込)の料金が発生する。また、ゴールドカードも1万3,650円(税込)とJCBのゴールドカードよりも若干高くなっている。同社では長期的な利用を促進するための取り組みとして、他では手に入らないメンバー限定オリジナルグッズ「Thanks ギフト」を継続した会員に毎年プレゼント。また、一般カードについては、「ディズニー・モバイル」の月々の料金を同カードで支払うことにより、年会費が無料となるサービスを行っている。
ポイント特典や、メンバー特典は次々と拡大しており、2010年10月には、東京ディズニーランド、東京ディズニーシーで同カードを利用してもらうと、ポイントが5倍貯まるキャンペーンを実施、今後はディズニーストアでポイントが5倍貯まるキャンペーンも予定しているとのこと。また、ディズニーホテルでのさまざまな特典などいろいろなキャンペーンを実施している。
カード会員の属性として、ディズニーのキャラクターをメインとしているため、20代、30代の女性が多いのが特徴だ。クレジットカードの利用傾向としては、ディズニー関連施設だけでなく、その他加盟店でのショッピングにも多く使われ、メインカードとして利用されている傾向もある。
稼働率や稼動単価は、一般カード、ゴールドカードともにJCBの一般的なカードを上回る高い数値を示している。特にゴールドカード会員の利用率が高く、一般カードからの切り替える会員も多いそうだ。
ディズニーファンの囲い込みに有効
今後も既存会員の稼働率や稼動単価を維持へ
クレジットカードの会員データや購買データはJCBがウォルト・ディズニーと共同で管理している。ウォルト・ディズニーでは、会員のデータを分析し、同社のキャンペーンやサービスに有効活用しているという。
「ウォルト・ディズニーからも、ディズニー★JCBカードには一定の評価をいただいています。お客様には、利用明細に同封する『ディズニー・カードクラブ NEWS』、Webやケータイサイト内で、パークのキャンペーン、ディズニー映画やDVDなどの販売告知、ディズニー・モバイルの新商品案内などを実施できるため、お客様への情報提供や利用促進にも非常に有効です」(近藤氏)
JCBでは、同カードの当面の目標として、現在の調子で会員募集を継続し、お客様と両社にとって、WIN-WIN-WINとなるカードにしていきたいとしている。今後もウォルト・ディズニーと協力し、魅力あるサービスや特典の拡充を行っていく方針だ。
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