2022年3月7日19:51
広島電鉄、日本電気（NEC）、レシップの3社は、このほどスマートフォンに表示させたQRコードや新たな交通系ICカードを認証媒体とするABT（Account Based Ticketing）方式の新乗車券システムの開発に着手すると発表した。定期券への対応や複雑な割引制度に対応したABT方式による乗車券システムの商用化の発表は日本初となるそうだ。新乗車券システムは、2024年10月のサービス開始を目途として開発を行う。
ABT方式は、認証媒体となるQRコードやICカードの固有のID番号と紐づいた利用者の情報をクラウドサーバ側で管理する方式となる。ABT方式の新乗車券システムでは、チャージ残高や定期券などの利用者の情報をクラウドサーバ側で保持・参照・更新し、機器側では高速な計算処理を行わないため、システム全体の低廉化を図ることが可能だという。また、新乗車券システムではQRコードやICカードに加え今後多様な認証媒体にも対応することが可能になるため、他の交通手段や街中・旅先などでのさまざまなサービスとの連携も期待できるとしている。
利用者は、自身のスマートフォンやパソコンから会員登録を行うことでサービスを利用可能だ。会員登録時に、クレジットカードまたは銀行口座の登録が必要となる。
