2023年10月23日16:57
広島電鉄、日本電気(NEC)、レシップの3社は、スマートフォンに表示させたQRコードや新たな IC カードを認証媒体とするABT(Account Based Ticketing)方式の新乗車券システムの開発を進めているが、このほど、同システムによる広島エリアにおける新たな乗車券サービスの名称が「MOBIRY DAYS (モビリーデイズ)」に決定したと発表した。2024 年9月の開始を予定しており、広島電鉄が運賃収受やシステム運営に関するノウハウ提供、NECが新乗車券システムの開発、レシップが車載機の開発を担う。
MOBIRY DAYS サービスでは、自身のスマートフォンやパソコンから会員登録を行うことでサービスを利用できる。会員登録時に、クレジットカードまたは銀行口座の登録が必要だ。スマートフォンやパソコンを保有していない人、またはクレジットカード・銀行口座を持たない人は、MOBIRY DAYS 取扱窓口にて会員登録できる。
利用者は、路面電車・バス利用時の乗車・降車時に、自身のスマートフォンに表示させた QR コードをリーダー(読取機)へかざすことで利用できる。スマートフォンを持たない人は、新たな専用 IC カードを発行する。
また、スマートフォンアプリ・会員 WEB サイトから簡易に定期券の購入やチャージが可能となる。また、利用者に設定してもらうことで、チャージ残高が事前に設定した金額を下回った場合に、登録しているクレジットカードや銀行口座から自動的にチャージを行う「オートチャージ機能」も利用できる。
車内には、MOBIRY DAYS 用の新たなリーダー(読取機)を設置する。定率割引、乗継割引など、基本的な現行 PASPY でのサービス内容を引き継ぎ、金額式定期券、特定日割引、バスの全扉乗降など、新しいサービスの導入を検討していくそうだ。
なお、「MOBIRY DAYS」のサービス開始に向け、専用 Web サイトを開設した。
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ペイメントナビ編集部
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