2023年6月27日7:40
かっこは、急増するフィッシング詐欺に対し、情報詐取の手段であるフィッシングメールやサイト、さらに詐取した個人情報で行うなりすましログインをワンストップで対策できるフィッシング対策パッケージ「鉄壁PACK for フィッシング」を2023年6月30日にリリースすると発表した。
フィッシング詐欺は、インターネット上で個人情報を不正に入手する手口の1つであり、その被害は深刻化している。2022年の日本国内におけるフィッシング報告件数は96万件超と2017年からの5年間で約100倍に急増しており、フィッシング詐欺による被害は、個人情報の漏洩、インターネットバンキングでの不正送金、クレジットカードの不正利用など、多岐にわたって発生している。
しかしながら、警察庁の調査によると、顧客に対するフィッシング対策について「特に行っていない」と回答した国内企業は38%に及んでおり、また、現状では、フィッシングメールやフィッシングサイトの監視サービスなど、個別に対策サービスが存在するものの、ワンストップで対策できるサービスは少ない状況にある。このような背景から、かっこは、同社の有する不正検知技術とセキュリティノウハウを活かし、フィッシング対策パッケージ「鉄壁PACK for フィッシング」をリリースすることになった。
「鉄壁PACK for フィッシング」は、「フィッシング対策ガイドライン2023年度版」(フィッシング対策協議会)で公表されている「Webサイト運営者が考慮すべき要件」のうち、システム対応を要する要件の大半を満たしており、フィッシング詐欺が行われるさまざまなフェーズで対策が可能だ。
また、「フィッシングメール対策支援」、「フィッシングドメイン検知」、「なりすましログイン検知」を月額15万円から利用可能だ。加えて、「複数要素認証」、「テイクダウン(停止措置)代行」、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」などのオプションサービスをリスク状況や予算に応じて選択することにより、リーズナブルな価格で網羅的なフィッシング対策が可能だという。
さらに、金融サービスサイト(インターネットバンキング・ネット証券)、通販サイト等において導入されている不正アクセス検知サービス「O-MOTION(オーモーション)」により、フィッシングで詐取された情報を悪用した「なりすましログイン」を検知。フィッシング詐欺の被害を水際で防止し、実効性の高い対策が可能だ。