2023年9月6日7:10
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、三菱食品、生活協同組合コープこうべと共同で、コープこうべのさまざまなデータを活用し、決済とマーケティングを融合させた情報プロセシングの取り組みを本格的に開始すると発表した。
同取り組みは、TMN のゲートウェイに集約されたデータを安全に保存・整備し、高度なデータ分析を可能とする情報プロセシング・プラットフォームを新たに構築し、販促やコープこうべファンの拡大等のさまざまな施策実行へつなげていくものだという。
コープこうべでは、膨大なデータの蓄積や集計作業の負荷、データの組み合わせによる多角的なデータ検証の難度の高さなど、さまざまな課題から、データの十分な活用ができていなかったそうだ。TMN は、2021年に同社の決済、ポイント、会員管理サービスをコープこうべに導入し、コープこうべの約 172 万人の組合員 ID を共通化することで、会員情報を一元的に管理する共通会員基盤を構築した。
構築した共通会員基盤を活用すべく、小売業へのサポートを通じて得られた深い生活者理解のノウハウを有する三菱食品と、年間20億件の決済処理実績のある決済サービスのほか、クラウド POS やハウスプリペイドなど小売店の高度化およびDXに向けたサービスを展開するTMNが連携することにより、コープこうべの魅力を最大化させることを目的とした本格的なデータ利活用に向けて、情報プロセシングの取組みを開始するに至った。
3社は、2022 年 2 月から同取り組みの検討を開始しており、2024 年前半までに、データの集積から分析までをほぼリアルタイムで展開可能な情報プロセシングのプラットフォームを構築する予定だ。
3社が協力してこのプラットフォームを活用することにより、まずは、宅配と店舗事業において、組合員属性だけでなく、時間軸での利用動向や一定セグメントでの利用状況など、多角的にデータ分析を行いながら、宅配と店舗の相互利用などに向けたさまざまな施策を検討していく。