コープさっぽろ、電子マネー「ちょこっとカード」のチャージ額アップなど利便性向上図る 組合員の店舗での決済比率は約3割に、ポイントをキーに利用促す

2024年4月1日8:00

生活協同組合コープさっぽろ(以下、コープさっぽろ)は、組合員に向けて電子マネー機能付きの組合員証「ちょこっとカード」を発行している。現在、組合員の店舗での決済比率は約3割となり、入金(チャージ)の上限金額を引き上げるなど、組合員の利便性向上を図っている。また、コープさっぽろではDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みも強化しているそうだ。

電子マネー機能付きの組合員証「ちょこっとカード」

コープさっぽろでお得な電子マネー
「スマちょこ」の展開を強化

ちょこっとカードは、事前に店舗にある専用端末で必要な金額をチャージすることで、キャッシュレスで支払うことができるコープさっぽろ専用の電子マネーだ。ちょこっとカードで支払うことで、現金やクレジットカード、QRコード決済など、その他の手段より、ポイントが多く付与されるメリットがある。通常時でもポイントが2倍になり、ポイント10倍の日は11倍になるといった特典がある。

コープさっぽろでは、「決済率は3割を超え、ちょこっとカードでの決済で割引を受けられるサービスやチャージ額に応じてポイントがつくサービスを行う日は客数が高まる傾向にあり、好評を博しています」という。

2023年11月からは、チャージ上限金額を5万円から10万円に引き上げた。その理由として「利用者分析からちょこっとカードの利用率をあげるためにはチャージを増やす事が鍵になる事がわかりました」とコープさっぽろでは説明する。また、火曜日に1万円チャージで50ポイントを進呈するチャージデーなどを定例で実施。2年前から2カ月に1回、奇数月の15日に1万円チャージで200ポイントを進呈するチャージデーを開始し、チャージ額の増加につながり、好評を得ている。

2022年3月21日からは、スマートフォンアプリの電子組合員証「スマちょこ」もリリースしている。現在、ちょこっとカード利用率のうち、組合員証としてのカード利用は約30%、アプリ版ちょこっとカードでの決済(電子マネーとしての利用)は約1.7%となる。

スマートフォンアプリの電子組合員証
「スマちょこ」

さらに、宅配利用者のアプリ利用状況は、供給構成比で 22.5%となる。ほか注文用紙(紙)が約76%(定期便含む)、電話注文が約1.5%となるそうだ。

店舗のキャッシュレス比率は56.1%
1カ月分の後払い機能も検討

現在、コープさっぽろが導入しているキャッシュレス決済はちょこっとカードに加え、QRコード決済のPayPay、auPAY、d払い、LINE Pay、メルペイ、楽天ペイなどとなる。キャッシュレス比率は直近3カ月で56.1%の利用があり、うち最も使われているのがちょこっとカードだとした。

今後のちょこっとカードの展開として、1カ月分の買い物金額をちょこっとカードでまとめて後払いできるサービスなどを検討しているそうだ。コープさっぽろでは「今後も、組合員さんの利便性を考えてサービスを拡張していきたいと考えています」と意気込みを見せている。

なお、コープさっぽろでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みも強化している。

これまでの課題として、さまざまな事業のシステム化に取り組んだ結果、システム数は190以上となりネットワークの遅延も頻発。また、部署の縦割りで事業間連携が難しくなっていた。さらに、世の中はスマホベースになっているにも関わらず業務はPCベースというギャップと、組合員向けに開発したアプリの評価も低く、紙だらけ、 チラシだらけと課題が山積みだった。

そんな中、2020年3月に「デジタル推進本部」を新設。「生産性向上とデジタルに圧倒的に強い組織」を目指してDXの取り組みをスタートした。同取り組みは、トップダウンとボトムアップを同時進行し、内部職員から、家族、知人、組合員、 道民へとコミュニケーションの拡大を狙っている。

現在では、内部職員はGoogleワークスペースやコミュニケーションツールとしてSlackを活用しスムーズな連携を実現させたほか、コープさっぽろ職員向けChatGPT「トドックGPT」やGoogleが提供するノーコードアプリ開発ツール「AppSheet」などのデジタルツールを職員が活用しているそうだ。

 

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