2011年8月8日9:00
外銀が日本の銀行とくらべて収益性が高いのは、金融商品のクロスセルをしているからだといわれている。
米ウェルズファーゴの2011年第2四半期の業績をみると、クロスセルの成果がはっきりとみえる。
ウェルズファーゴが1顧客に販売した金融商品数の平均は5.84件。第1四半期より0.2件増えている。
それがすべての理由ではないが、収益は前年同期比29%もアップした。
JPモルガンチェイスもクロスセルが成長戦略の重要な要素だとしているが、ウェルズファーゴのほうが明確に収益に貢献しているようだ。
クロスセルするためには、金融商品の品揃えが大切。カードであれば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードのそれぞれについて、個人向けやスモールビジネス向けのものが必要だ。
ウェルズファーゴの米国東部でのクレジットカードの伸び率は、1年前とくらべ140%も飛躍している。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。