2012年3月10日9:00
とにかくいろいろな決済手段で顧客の利便性を高めていく。というのがFacebookの戦略なのだろう。
デベロッパーにはFacebook Creditsでの決済を推進するが、顧客にはFacebook Creditsにかぎらず、利用しやすい決済手段を提供しようとしている。
利用者がFacebook Creditsを購入する手間を省くため、携帯キャリア課金に踏切ったのだ。米通信大手のAT&T、T-Mobile、Verizon、ドイツテレコム、Orange、Vodafone、Telefonica、そして日本ではKDDIやソフトバンクモバイルとの提携を発表した。
契約ではFacebookがデベロッパーとキャリアの仲立ちをする。消費者がデジタルコンテンツを利用れば、通話料として課金される。それをFacebookがデベロッパーに立替払いするという仕組みだ。
現在はまだ大枠を決めた段階で、具体策として実施されるには少し時間がかかる。
Facebookにとっては、Facebook Creditsを販売しなくても、消費者とデベロッパーの中間で手数料を取れるというメリットがある。
市場公開後の成長戦略のひとつが決済。これを加速させようとしている。
■「カードBizと僕の勝手気ままログ」のリアルタイム更新はこちら
※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。