2012年11月9日9:00
英国モバイルキャリアのコンソーシアムは、NFC非接触決済について、現在ではあまり多くを期待できないと考えているようだ。
いっぽう米国モバイルキャリアは、NFC非接触決済を普及させるためにジョイントベンチャーISISを設立。ソルトレークとオースチンで実証実験を開始している。
英国の3大モバイルキャリアである、エブリシングエブリウェア、オーツー、ボーダフォンは、当初モバイル決済を推進するために、SIMベースのプラットフォームを構築するコンソーシアムを立ちあげた。それがプロジェクト・オスカー。
その名前をウィーブ(Weve)に変更し、NFC非接触決済よりも、モバイル広告とロイヤルティプログラムに重点をおいた計画を発表した。
3大キャリアの利用者は、英国モバイルユーザの約80%を占めている。かれらはモバイル決済への関心を捨てたわけではない。ただし、収益源とするにはまだ時間がかかる。マーケティングを優先したほうが速く収益化できると考えたようだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。