2013年1月7日9:00
清水寺でおこなわれる恒例行事、今年の漢字は「金」だった。カード・決済業界のキーワードは何になるか。
独断と偏見でいえば、まちがいもなく「モバイル決済」であろう。と、ボクは思う。
利用者がもつモバイルウォレットと、加盟店で使うモバイルチェックアウトだ。いずれもスマートフォンやタブレットを使う。
モバイルウォレットの大本命だったNFC非接触決済は、ここにきて苦戦している。GoogleウォレットやISISウォレットは、鳴りものいりで登場したが、結果は惨憺たるものになってしまった。
PayPal社長の2013年予測では、NFC非接触決済は終焉を迎えるという。メディアの多くも世界動向をみるにつけ、NFCに対し懐疑的になっている。
いっぽうモバイルチェックアウトは、SquareやPayPalなどの牽引で、劇的に変わっている。アクワイアリングの新たなビジネスモデルが世界中に拡大しているのだ。
よきにつけ悪しきにつけ、モバイル決済は注目度ナンバーワンだった。
スタートしたばかりで判定するのもおこがましいが、利用者目線から革新するサービスと、プロダクトアウトのサービスでは、同じモバイル決済でもこれだけ成果がちがう。2012年はそれを実感した年であった。
あと数分後にスタートする2013年。皆様にとってすばらしい年でありますように。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。