2013年6月28日19:14
テュフズードの日本法人テュフズードジャパンは、Visa payWave (ビザ ペイウェーブ)の名称で知られる非接触IC決済サービス向け携帯端末機器の認証試験所として、同社が国内で初めて認定されたと発表した。これにより、Visa決済サービスの非接触型携帯端末機器の認証(Visa Mobile Contactless Level 1)を取得できる国内唯一の試験所として、認証試験や認証取得に向けた技術ミーティングやデバック試験などを通じて、携帯端末機器の開発メーカーに対して広範囲なサポートを提供していくという。
Type A/B方式の決済サービスの1つであるVisa payWaveは、海外でも使用可能な規格となる。今回テュフズードジャパンが認証試験所として認定を受けたことで、国内市場のみならず海外市場向けに携帯端末機器を開発するメーカーは、Visa Mobile Contactless Level 1試験を国内で完了することができるようになる。Type A/Bの国際規格に対応したスマートフォンについては、国内での普及も予測されているため、今後Visa payWaveの国内市場が拡大していくことが想定される。
Visa payWave向け認証は携帯端末機器とクレジット決済端末の両方において必要となる。テュフズードジャパンでは、クレジット決済端末で要求されるEMV Contactless Terminal Level 1、Level 2試験サービスの提供をすでに開始しており、今回携帯端末機器の認証であるVisa Mobile Contactless Level 1を取得できるようになったことで、携帯端末機器とクレジット決済端末の両方の認証を取得することができるようになった。また、携帯端末側については年内を目処に、Global Platform試験およびVMPA試験(Visa Mobile Payment Application)サービスも開始できるように準備を進めている。これらの試験は携帯電話等に組み込まれる加入者認証用チップ(SIMカード等)に必要な試験となる。