2015年1月27日9:00
米国大手通信キャリア3社のモバイル決済合弁会社ソフトカードとグーグルが買収交渉に入ったらしい。やはり、というのが素直な感想。設立当初からプロダクトアウト的な発想で、顧客目線がなかった。
それにツキもなかった。当時はアイシスという名称だったが、イスラム国と同じ略称なため、ソフトカードに名称を変更したという経緯がある。
ソフトカードはモバイルNFC非接触決済をベースにしたソリューション提供会社として2010年11月に発足。世界を驚かせた。これに刺激を受けていち早くモバイルウォレットをリリースしたのがグーグルだ。
今まで競合だったグーグルが買収先というのも皮肉。価格は5,000万ドルと、開いた口も塞がらないほどの低価格だ。というのも投資額は10億ドルをくだらないとみられているから。はたして、結末やいかに。
ソフトカードNFC非接触決済のマスコットTappyのふる手がByeByeにみえる。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。