2010年8月12日 09:03
ジェーシービー(JCB)とオリックスは8月11日、企業向け電力の販売について業務提携したと発表した。同提携は、オリックスがJCBから取引先企業の紹介を受け、当該企業へ割安な電力を販売するもの。JCB企業へ企業間決済サービスにより、電気料金の決済を行う。
オリックスは、2007年から電力仲介・卸売事業、2009年から電力小売事業へ参画し、東京電力管内および関西電力管内で中堅・中小企業向けに割安な電力を供給している。今年3月の月間販売量は36,382MWh(メガワットアワー)に達し、順調に契約件数を伸ばしているという。一方、JCBは個人向けカードのみならず、大企業から中堅・中小企業までの顧客基盤をもとに、クレジットカードの仕組みを活用した決済ソリューションを展開している。2002年に関西電力との提携により業界初の公共料金クレジットカード決済サービスを開始して以降、電力会社をはじめとする全国の公共サービス事業者との提携を拡大している。JCBとオリックスは、こうした両社の機能を融合し、まずは首都圏でサービスを開始し、順次、提携エリアの拡大も検討していく。
なお、両社は2005年に相互の顧客サービス拡充に向けた包括的業務提携を、2006年に資本提携を行っている。