2015年8月18日8:48
業界初のクレジットカードにリンクしたポイントサービスは「JOYJOYプレゼント」
今や、クレジットカードを利用すれば、支払い金額に応じてポイントが貯まり、そのポイント数に応じて商品券や景品に交換できるクレジットカード特典交換プログラムは一般的になっているが、その発展に日本発唯一のカード会社が大きな役割を果たしていた。
「決済連動マーケティング市場要覧」によると、世界で最も早く本格的にポイントプログラムを導入したクレジットカードは、日本のジェーシービー(JCB)の“JOYJOYプレゼント”であるという(JCBのWebサイトでは業界初のポイントサービスとして紹介されている)。
JCBが50周年を記念して発刊した「JCBカードの半世紀」によると、JOYJOYカードがはじめてポイントプログラムを取り入れたのが1981年3月。グリーンスタンプやブルーチップといったスタンプシールなどからヒントを得て開発され、JCBの創立20周年に合わせて実施されたそうだ。カード利用金額ごとに1点、利用明細書の合計金額1万円ごとに1点を追加。ポイントは毎月送付される利用代金明細書に応募シールとして印刷・表示され、これを切り取って応募台紙に入りつけて景品と交換する仕組みである。
同誌によると、初回のプレゼント期間は1981年3月1日から1982年12月15日までで、初回のプレゼント応募件数は29万件に達したそうだ。JOYJOYプレゼントはその後リニューアルし、現在は「OkiDokiポイント」としてサービスを展開中だ。
JCBの影響を受け、その後、日本のクレジットカードカードの多くは、世界に先駆けてクレジットカードの決済にリンクした特典プログラムを競って導入しているという。
海外ではGMのクレジットカードポイント特典プログラムがインパクトを与える
なお、海外を見ると、クレジットカードのマーケティングにおいて大きなインパクト与えた特典ポイントプログラムは、アメリカの大手自動車メーカーのGM(ジェネラルモーターズ)が1992年に導入したGMのクレジットカードのポイント特典プログラムであるそうだ。また、アメリカン航空が1981年にスタートした航空会社のFFP(Frequent Flyers Program)であるマイレージポイントプログラムを搭載した各航空会社のクレジットカードや一部の航空会社で導入が行われているデビットカード、IC電子マネー、オープンループのオンラインプリペイドカードは、利用頻度も高く、ポイントプログラムを搭載したペイメントカードの顕著な成功事例となっている。