2015年8月20日9:07
Android向けアプリストア「楽天アプリ市場」開始
楽天は、Android向けアプリストア「楽天アプリ市場」の提供を開始した。約180社のアプリ開発会社が提供する約390タイトルを配信。一部は同ストアだけで提供される。ストア内の支払いに「楽天スーパーポイント」を利用でき、支払い金額に応じて10倍のポイントを獲得できるのが特徴だ(執筆:S.H)。
BtoBtoC型のマーケットプレイスモデルを「アプリ」に応用
約180社・約390タイトルを配信
「楽天アプリ市場」は、楽天が楽天市場や楽天トラベルなどで培ってきたBtoBtoC型のマーケットプレイスモデルを「アプリ」に応用。また、1億110万の会員基盤やインターネット上で圧倒的な力を持つポイントサービス「楽天スーパーポイント」を活用し、「楽天経済圏」を拡大させたいとしている。
楽天アプリ市場ではゲームや占いなどのエンターテイメント系、子供・幼児向けの知育系、地図や家計簿などのライフスタイル系といった限定アプリを含め約180社・約390タイトルを配信。
アプリ購入代金の支払いやアプリ内課金には、IDとパスワードのみで利用できる楽天会員IDによる決済に対応しており、支払いの際にクレジットカード番号の入力を省くことも可能だ。また、会員が保有している「楽天スーパーポイント」を使うこともできる。さらに、アプリの購入額100円ごとに、通常の10倍となる10ポイントが還元されるのが特徴だ。
現在、オープニングキャンペーンとして、楽天アプリ市場アプリと2つのアプリをダウンロードした会員に300ポイントをプレゼントしている。
手数料収益は15%に抑える
「不正アプリ対策」機能を毎月1回無料で利用可能
これまで、アプリ市場では、上位10位までのアプリで全体の半数近くの収益を占めていたそうだが、幅広いジャンルのアプリを提供することで、日の当たらなかったオリジナルのアプリを広めていきたいそうだ。また、楽天スーパーポイントを支払いに充てることができるため、従来アプリを利用していなかった層への訴求も可能とみている。
アプリ開発者やユーザーへの還元にも力を入れる。通常、多くのアプリマーケットでは手数料が30%程度必要となるが、「楽天アプリ市場」では、15%に抑えている。残りの15%のうち、5%がアプリ開発者の取り分となり、10%をユーザーへのポイントとして還元するそうだ。
なお、セキュリティ対策としては、トレンドマイクロ協力のもと、アプリの登録審査時に同社技術(「Trend Micro Mobile App Reputation」技術)によるセキュリティ評価を実施。さらにユーザーのAndroid搭載端末にインストールされたアプリの安全性をチェックする「不正アプリ対策」機能を毎月1回無料で利用できる。同機能は、1回100円(税込)で追加利用も可能となっている。