2017年10月30日18:15
大日本印刷(DNP)は、銀行などの金融機関の店舗で、生活者自らが口座開設からICキャッシュカードの発行まで行える「DNPカード即時発行サービス(KIOSK端末型)」の販売を2018年春より開始すると発表した。
生活者は、本人確認用のマイナンバーカード(個人番号カード)か運転免許証を持参し、KIOSK端末を操作するだけで、口座開設とICキャッシュカードの発行が行えるという。
KIOSK端末では、マイナンバーカードもしくは運転免許証から読み取った顔写真データと、端末に内蔵されたカメラで撮影した顔写真データを照合させることで、本人確認を行う。同機能により、行員の業務負荷を削減可能だ。また、マイナンバーカードや運転免許証から氏名や住所など、口座開設やICキャッシュカードの発行に必要な情報を自動的に取り込むため、これらの記入や入力操作が不要となる。さらに、ATMコーナーなどに設置することで、営業時間外でも口座開設からICキャッシュカードの発行と受け取りが可能となる。
カード発行に加え、ディスプレー画面をデジタルサイネ―ジとしても活用できるため、各種サービスの案内や帳票類の出力なども行える。
そのほか、スマートフォンで銀行口座開設の申し込みと本人確認書類の送信が可能な「DNPスマートフォン向け銀行口座開設用アプリ」との連携も可能だ。同アプリで口座開設の申し込みを済ませておくと、店頭でより短時間(最短5分)でキャッシュカードの受け取りまで行えるという。
価格は、KIOSK端末が税抜300万円/台(別途ASP開発費などが必要)。DNPは今後、金融機関と実証実験を実施し、同製品の有効性の検証を行う。その後、金融機関に向けて同サービスを販売し、2018年度に5億円の売上を目指す。