韓国・セブン-イレブンが手ぶら決済による次世代店舗を展開

2019年7月2日8:00

韓国最大級の小売&eコマースイベントである「K SHOP」が2019年6月19日から21日までKINTEXで開催され、流通や電子商取引に関する展示、講演などが行われた。「セブン-イレブン・シグネチャー」では、手のひら静脈認証技術を利用した「Hand Pay(ハンド・ペイ)」の紹介を行った。

セブン-イレブンの次世代店舗「セブンイレブン・シグネチャー」

手のひら静脈認証技術を使用した「Hand Pay」をロッテカードが展開

「セブン-イレブン・シグネチャー」は、無人店舗、スマートストアとして名付けられている。「セブン-イレブン・シグネチャー」は韓国に13店舗あり、LOTTE CARD(ロッテカード)が富士通の手のひら静脈認証技術を使用した「Hand Pay」を2017年5月16日から展開している(一般は同11月7日から展開)。韓国・セブン-イレブンは、ロッテグループ系列となり、ロッテ百貨店やロッテマートでも「Hand Pay」が利用できる店舗があるそうだ。

利用者は静脈の生体情報を登録し、一度登録すればカードレスで繰り返し利用することが可能だ。セブン-イレブン・シグネチャーの担当者によると、「指紋より正確的に認識できる点」などが手のひら静脈認証採用の理由だったという。

Hand Payの登録端末

手のひら静脈認証は、「FUJITSU 生体認証 PalmSecure(パームセキュア)」が採用されている。「PalmSecure」は、静脈のパターン情報を解読が不可能なデータに変換したうえで暗号化されているのが特徴だ。ロッテカードのサービスでは、暗号化されたデータを韓国・金融決済院(Korea Financial Telecommunications & Clearings Institute:KTFC)のバイオ情報分散管理センターとロッテカードのシステム環境に分散保存したことで、セキュリティの強化を図っている。

利用者は、レジでの精算時に、端末に携帯電話番号を入力し、手のひらをスキャナにかざす。静脈パターン情報は生体認証サーバ上のクレジットカード情報と照合され、カードレスで精算が可能だ。すでに「Hand Pay」運用から2年以上が経過したが、「問題が発生したことはほとんどない」という。

AIロボットによるセルフレジ

会場では、人工知能(AI)ロボット「ブニー」によるセルフレジのデモも実施した。同レジでは、顧客とコミュニケーションをしながら買い物が可能だ。

人工知能(AI)ロボット「ブニー」

利用者は、セルフレジで商品のバーコードをスキャンし、決済ボタンを押して、Hand Payに加え、クレジットカード、モバイル決済の「L Pay」、「Samsung Pay」、電子マネー「Cashbee(キャッシュビー)」などで支払いが可能だ。同決済ロボットは、ソウルのロッテワールドタワー31階に設置されている。

決済方法の選択画面。ブニーの右手にはおにぎり、左手にはHand Payの端末がある

なお、ブニーでは顔認証を行うことも可能だが、韓国の法律、ならびに個人情報保護の関係で機能は使われていない。

Hand Payの利用者の状況は? 大手コンビニがスマートストアの研究を進める

有人とセルフ両対応のデュアルPOS

同展示会では、無人とセルフモードを転換できるレジも紹介していた。「Hand Pay」では、無人で支払いが可能だが、当然商品の発注や商品の陳列を行うスタッフは必要となる。

現状、「Hand Pay」の利用者は1万人程。着実に浸透してきてはいるが、一方でカードの方が便利だと感じている人も多い。

韓国ではセブン-イレブン以外にもCU、GS25がコンビニエンスストアとして有名だが、次世代店舗の研究が行われているという。

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